
名和 達宣
Nawa Tatsunori
現代における「教学・教化」のありかたを探究すること、価値観や立場・背景の異なる人の間における「対話」が中心課題。現在は特に『教行信証』の〈創造的解釈〉をめぐる研究、真宗教団における”マルクス主義という経験”の探究に専心しています。
教学研究所では、真宗同朋会運動研究会、教化伝道研修などを担当。
兵庫県姫路市生まれ。大阪大学文学部(倫理学)卒業、大谷大学大学院修士課程(真宗学)修了。親鸞仏教センター研究員、真宗大谷派教学研究所研究員を経て、現職。山陽教区明泉寺住職。真宗大谷派擬講。京都光華女子大学非常勤講師。
宮地尚子『傷を愛せるか 増補新版』(筑摩書房、2022年)
トラウマ研究の第一人者が「弱さを抱えたまま強くある」ことの可能性を模索しつつ書きつづった珠玉のエッセイ集。ゆっくりとしたテンポのやさしい文章が続き、読み終えた時、自身の傷、他者の傷との向き合い方をやんわりと教えられたかのような感覚をおぼえた。そして、今日も生きていこうと思った。
真宗教学学会、日本思想史学会、宗教哲学会、西田哲学会、日本近代仏教史研究会など。
『近代の仏教思想と日本主義』(共編著、法藏館、2020年)
『岩波 仏教辞典』第三版(分担執筆、岩波書店、2023年)など。
「「絶対他力」をめぐる諸問題」(『教化研究』第173号、2024年)
「『教行信証』解釈の〈方法〉をめぐって(上)(下)」(『近現代『教行信証』研究検証プロジェクト研究紀要』第4・5号・7号、2022年・2024年)
「真宗同朋会運動の「今」と課題」(『教化研究』第171・172号、2024年)
「親鸞教学と京都学派の交流する場所」(『宗教哲学研究』第37号、2020年)