寸劇 法然上人と親鸞聖人のであい
寸劇 法然上人と親鸞聖人のであい

若手の結束と学習から報恩講の活性化へ
鹿児島教区・鹿児島組の取り組みについて、組内の若手の勉強会である「無窮(むぐう)の会」のお話をお聞きしました。
今から6年ほど前、組内の若手の横のつながりを深めていきたいということで、集まる場が開かれました。最初の声掛けは鹿児島組の前前組長の松間さん。鹿児島県外から来た養子さんとの交流も考慮して、組内のお寺とより深くつながっていきたいという思いが実現しました。
お寺の若院・副住職・若手僧侶12名で構成されており、そのうち4人が養子さん。門徒さんも含めて実質10名で活動を行っています。聖教学習会、声明稽古などをとおして親睦を深めてきました。現在はお寺の報恩講の参り合いを行っているということです。

 

参り合いでネットワーク構築
各お寺の教化活動にどうつながっているのかとの質問に、「若手が集まって声を出すので、僧侶の目から見ても厳粛な雰囲気で充実している。門徒さんから見ても声の迫力がすごく、お御堂の雰囲気に触れて感動されている」とのことでした。全国にも例は多々ありますが、鹿児島組には離島があります。そこまで報恩講で出向することは様々な面で大変ですが、組内では、可能な限り種子島、屋久島、奄美、沖縄の寺院の報恩講に出仕できたらという雰囲気になっているようです。

 

寸劇を門徒と共同制作
鹿児島組の一番の特徴は、ご遠忌の記念事業として若い人の取り込みを狙い、寸劇「法然上人と親鸞聖人の出会い」をライブ発表するなど、組として演劇に注目していることです。組内寺院からも要請があるようです。また、門徒さんで独自のバンド活動を行っている方々をまきこんで音楽発表も行っています。
これだけ若手がそろっている状況で何かをしないともったいないという思いがあったようで、鹿児島教区北薩組の七人講にも参加してヒントを得て、同教区内の櫟(イチイ)先生を呼んで「真宗の基礎知識」をテーマに学習会を行いました。僧侶の学習がまず大切という気持ちの表れです。

 

時期熟しての養成講座「御遠忌を機に事業の見直し」
鹿児島組では、4年前に推進員養成講座を14、15年ぶりに取り組まれました。以前、推進員になった方も高齢で少人数しか残っていなかったそうです。推進員が4年前に20名ほど誕生して、自分たちの学習会を精力的手に取り組まれたということです。今年度は、準備年度です、組の方々にスタッフとしてかかわっていただく予定だそうです。別院を会場に偶数月に学習会を開催し、聞きっぱなしで終わっていた学習会に座談を取り入れ、今年度から無窮の会と合同学習会を合同開催するようです。月刊『同朋』の「真宗入門」についての座談会をしたいということでした。

今まで、組の事業、教区の事業は前年度踏襲でなかなか見直されず、惰性的に行われることに皆さんが悩まれていたそうです。しかし、教区御遠忌を機に大きく点検できたことで教区の教化活動は活性化しています。特に、同朋の会の結成率が上がったところについては、同朋の会教導が出向いて呼びかけ、学習会も開き、根付かせたという力の入れようです。

 

活性化は連鎖する!
【光華の会】
無窮の会の活動が盛んなので、私たちも気軽に話し合いができる集まりがあったらと立ち上がったのが「光華の会」。ゆくゆくは勉強会をしたいとのことですが、メンバーのほとんどが子育て世代。いまはお食事会がメイン。これからの歩みが楽しみです。
【雅楽会】
教区としての雅楽会も独り立ちしようとしています。特徴は女性がメンバーの半分くらいだそうで、活発な活動を繰り広げています。これから教区内の報恩講や様々な教区行事などで活躍されることでしょう。

バンドなどの音楽発表
バンドなどの音楽発表
みんな手作り
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