真宗大谷派では、宗祖親鸞聖人の仰せになきことを仰せとして語り、仏法の名のもとに、多くの青年たちを戦場へと送り出したという戦争への加担の歴史を有しています。その懺悔の思念のもと、真宗大谷派では戦争責任の問題を真正面から受け止め、毎年4月に「全戦没者追弔法会」をつとめ、また、1995年には宗議会・参議会による「不戦決議」という非戦の誓いを表明しています。

歴史の風化をまぬがれることはできないとしても、過去をふりかえり、いま生きている自分の「いのち」がどのようにつながれてきたものであるかをたずねることが、次世代への未来を創造することにつながるのではないでしょうか。

 

来る4月2日、真宗本廟において全戦没者追弔法会を勤めます。

このたびの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に鑑み、今年は「真宗大谷派東本願寺【公式】YouTubeチャンネル」にて、インターネットライブ配信を行います(10時10分配信予定)。ぜひ、インターネットにてご覧くださいますようご案内します。

 

■不戦決議・非戦決議

真宗大谷派の最高議決機関である宗会(宗議会(僧侶議員で構成)・参議会(門徒議員で構成))において、1995年に「不戦決議」、2015年に「非戦決議」が可決されました。「不戦の誓い」、「真の平和」を希求する当派の姿勢を明確に示すものです。

 

不戦決議(日本語、英語) 不戦決議(ハングル、中国語)

 

■表白・開催趣旨文

「全戦没者追弔法会」は、戦争でいのちを奪われた方々を憶念し、仏が願われた兵戈無用(仏説無量寿経)の教えから私たちの今を問い直す法要です。

今年のテーマは「日常に潜む戦争―不安と恐怖の中で―」です。法要後には、真城義麿(ましろ・よしまろ)氏による記念講演を配信いたします。

 

表白 開催趣旨文

 

■追弔の偈(うた)

毎年、この法要の願いを詩で表現された『追弔の偈』(作:高 史明)の朗読を行いますが、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に鑑み、中止させていただきます。

「追弔の偈」

 

2018年全戦没者追弔法会での「追弔の偈」

盈進中学高等学校ヒューマンライツ部の皆さん