2022年1月18日、奥羽教区仏教青年会で、本廟部式務所堂衆の松村大榮氏を講師にお招きして、声明作法講義が開催されました。

     奥羽教務所の様子

この会は、Zoom(オンライン会議システム)を利用し、講師には自宅からオンラインで講義していただきました。青年会の参加者は8名で、うち4名は奥羽教務所から参加。他4名は自宅からの参加となりました。元々、奥羽教区仏教青年会では、「定例会での座談」、「公開講座の開催」、「青少幼年部事業での手伝い」などの活動を行っていましたが、コロナ下でそれらも出来なくなっていました。そこで、今回初の試みとしてオンラインでの講義が開催されました。

講義の内容は、「正信偈九品について」と題し、9種に分かれている正信偈の読法について、読み方の違いやどういった場合に用いるのかなど、それぞれの違いを松村堂衆にお話しいただきました。特に音響、映像に関する問題もなく、会は円滑に進みました。

奥羽教区仏教青年会では「お寺同士のつながり」を大切にされています。若くして自坊に戻られたお寺さんが孤立してしまわないように、自身の悩みを共有できる場を作りたいと会長の明本弘治さんはおっしゃいます。これから教区改編に伴い、奥羽教区、山形教区、仙台教区が1つとなり、東北教区という大きなくくりになる中で、身近なお寺同士のつながりの強さがより重要になってくると考えられているようです。

また、教区での仏青の集まりをもとに、自坊でもご門徒さんを集めて青年会を開く方もおられます。今回の講義後の質疑応答でも、平素の法務で講師が心掛けていることや、参加者自身が法務の中で感じている疑問などを松村堂衆に熱心に質問し、自坊での教化活動につなげていこうという皆さんの思いが感じられました。

        Zoom画面

今回の研修会の成功を受け、奥羽教区仏教青年会では今後もオンラインを活用した活動も視野に入れられているそうです。「東北教区になると、とても広くなり、今よりも更に気軽に集まることが難しくなります。直接集まるに越したことはないですが、もし集まれなくても、家から参加する事が可能になることで、会員の負担を減らすことは可能なのでは?と思っています。アフターコロナの時代にも対応できる、新たな試みになったのではないでしょうか。今後も上手に活用できればと思います」と明本さんはお話しくださいました。

【案内チラシ(クリックすると大きく表示されます)】

(奥羽教区通信員 照井寿美加)