「今も昔もみんなで笑い合えるのが落語」
「落語表現ワークショップin東本願寺」
日 時:11月5日(土)14時から16時まで
会 場:しんらん交流館 2階大谷ホール
主 催:NPO法人寺子屋プロジェクト(Tera school)
みやこ子ども土曜塾
対 象:小学1年生~中学3年生のお子さんと保護者
参加費:無料
ゲスト:楽亭 じゅげむさん(落語教育家)
【内 容】
14:00~開会
①芸名をつけよう!
自分の芸名を考えて付けてみよう!同音異義語をみつけよう!
「ムキムキ亭マッチョ」「あみだ亭こうていぺんぎん」「織田亭日本刀」など子どもたちも大人たちも個性豊かな芸名がたくさんありました!
芸名を考えたらテープに書いて自分の胸に貼り付け、近くの人と「なぜこの芸名にしたのか」を発表し合いました。
②ルール説明
今回のワークショップでは、大切な3つのルールがありました。
〈ルールその1〉
大きな拍手をしよう!
〈ルールその2〉
イイね!をしよう!
〈ルールその3〉
ニッコリ笑おう!
・落語って?
Q.落語って何年前に出来たものなの?
1.50年前 2.100年前 3.400年前
Q.落語って誰がつくったの?
1.お店の人 2.お坊さん 3.織田信長
・落語を聞こう!
じゅげむさんの落語を聞いて何を表現しているのか、みなさんで考えてみました。
ひとりで何役も演じる方法、扇子や手ぬぐいを使った表現、身振り手振りなどさまざまな見せ方を実際に練習してみました!
・落語で遊ぼう!
じゅげむさんが「ちりとてちん」という落語を披露してくださいました!
旦さんの誕生日に、近所に住む近さんが訪お祝いに訪ねてきます。近さんは旦さんを喜ばせようと世辞を言い続けます。「鯛の刺身」「茶碗蒸し」「白米」など、出された食事に「生まれて初めて食べます!」と世辞を言って旦さんを喜ばせます。
しばらくすると裏に住む竹さんという男の話になり、「竹さんは何を食べさせても礼も言わないし、感謝する素振りもない」と愚痴を言います。さらに竹さんは、何でも知ったかぶりをして人を小馬鹿にしたような態度をとるため、旦さんと近さんは誕生日の趣向として竹さんを懲らしめようと計画します。
ちょうどそこへ水屋で腐った豆腐が見つかります。
この腐ってひどい臭いの豆腐を隣の稽古屋から聞こえてくる三味線の音色「ちりとてちん」からヒントを得て「長崎名物 ちりとてちん」として竹さんに食わせようと話がまとまります。
何も知らずにやってきた竹さんに、「長崎名物 ちりとてちん」を差し出すと、竹さんは「もちろん知っている」「この前食べてきたばかりだ」などと噓をつき、知ったかぶりを続けながら「ちりとてちん」を一口食べます。
一口食べた竹さんは、あまりの臭いと不味さに身悶えながらも「うまい!」と涙目になりながら「ちりとてちん」を褒めだしました。
旦さんは笑いをこらえながら竹さんに「竹さん、私はちりとてちんを食べたことがないんやが、一体どんな味がするんや?」と聞きました。
すると竹さんは涙目でこう答えました。
「ちょうど豆腐の腐ったような味です」
「最後に「ちりとてちん」を誰か前に出てやってもらいたいと思います!」とじゅげむさん。
みなさん積極的に手を挙げ、3名の子どもたちが代表して演じてくれました。
3人で演じるのが初めてとは思えないほど息がぴったりで、じゅげむさんも驚いていました。
最後に「一人ひとりの面白いところを、自分の強みだと思って生きてほしい」とじゅげむさん。
十人十色それぞれの面白さが会場を包んで、笑顔の絶えない、素敵なワークショップになったと思います!
東本願寺とNPO法人寺子屋プロジェクトは、協力して「テラスクール東本願寺しんらん交流館教室」を開催しています。
子どもと大人の学び合いで21世紀を生きる力を育てる現代の寺子屋 Tera school
「なぜ、お寺なのか?」
お寺はかつて、地域コミュニティの中心と言える場所でした。その中には学びの場としての役割を持つところも多く、 江戸後期から明治初期にかけては、全国に1万ヶ所以上の寺子屋があったとされます。 現在、多くのお寺が、それぞれが持つ場と関係性を生かせる社会貢献活動のあり方を模索しています。 Tera school は、こうした社会資本としてのお寺に注目し、さまざまなステイクホルダーとともに学びの場づくりや開設支援を行うことで、新たな価値の共創を目指しています。 そして将来的には、江戸時代の寺子屋がそうだったように、お寺という場を越えてより良い学びの場を全国に広げていきたいと考えています。