漆の艶やかな輝きは、一度漆を塗っただけではあらわれません。塗師による様々な工程経て輝き出します。またそれは漆の上に金粉で絵を描く蒔絵や、金箔を押すなど、様々な技法の事前工程にもなります。

き出します。またそれは漆の上に金粉で絵を描く蒔絵(まきえ)や、金箔を押すなど、様々な技法の事前工程にもなります。

塗師はまず、木地師(きじし)が仕上げた木地を漆を使って補修します。漆で木地に麻布を貼り、荒い下地から細かい下地まで塗っては表面を研いでを繰り返して滑らかにします。

次に、精製した中塗漆を塗り重ねますが、ここでも塗りと研ぎを数回繰り返し、最終的に上塗漆を塗り仕上げます。その上塗漆も2回、3回と重ねることもあります。

このように、その艶やかな漆黒の輝きの下には、何層にも漆を塗り重ねた職人たちがの技が光っています。

漆と他の塗料とは違い、50年後とか100年後が完成形と言われています。そして、艶がなくなればまた漆を塗り直すことで、その艶を200年、300年と保つことができます。

協力:小堀若林佛具製作所

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