真宗本廟参拝接待所ギャラリー1階において、人権週間ギャラリー展を開催しています。
今年のテーマは「御同朋からの問いかけ―是旃陀羅問題について―」です。
是旃陀羅問題とは何か。その問いと歴史、そして新たな歩みだしについて、学び、考えることのできる展示となっております。
開催要項は以下のとおりです。ご参拝の折には、ぜひともお立ち寄りください。
開催要項
■ 期 間 ・・・ 2023年12月5日(火)~24日(日)
■ 場 所 ・・・ 真宗本廟参拝接待所ギャラリー1階
■ 時 間 ・・・ 9時 ~ 16時
■ 内 容 ・・・ 第1部 「旃陀羅」差別と『観無量寿経』序分
第2部 問いに会う―部落解放運動からの問いかけ―
第3部 問いを学ぶ―差別問題としての是旃陀羅問題―
第4部 問いに学ぶ―『現代の聖典』と同朋会運動―
ギャラリートーク
期間中、週2日(火・木)、解放運動推進本部本部委員によるギャラリートーク(展示解説)を行います。
ぜひご参加ください。
■ 期 日 ・・・ 期間中の火曜日と木曜日(7日、12日、14日、19日、21日)
■ 時 間 ・・・ 一日2回【⓵11時~ ②14時~】
■ 場 所 ・・・ 真宗本廟参拝接待所ギャラリー1階
■ 事前予約不要。参加される方は直接会場までお越しください。
*是旃陀羅(ぜせんだら)問題とは
「旃陀羅」とは、古代インドの身分制度において「賤民」として差別されてきた人びとを差す、”チャンダーラ”を音写した言葉です。差別社会を背景とするこの語が、『観無量寿経』序分の中に「是旃陀羅 不宜住此(これ旃陀羅なり、よろしくここに住すべからず)」と説かれています。しかしこれまで宗門はこの問題と十分に向き合うことができていないばかりか、教学・教化の歴史をかえりみれば、かえって差別を温存し助長するような僧侶の姿勢がありました。今なお差別に苦しむ人びとから、その罪責と現在の私たちの信仰を問うているのが是旃陀羅問題です。あらためて『観無量寿経』序分と向き合い、差別・被差別の関係を超えて、真に同朋として出あいなおす歩みをはじめてまいります。