この度、30回目を迎え歴史ある「日田組仏教講演会」が、2015年10月22日、日田市パトリア大ホールにて開催されました。この講演会の節目にあわせて「日豊教区・四日市別院宗祖親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け大会」として場を開き、約1000人ものご門徒ならびに近隣、一般の方々に参集いただきました。
第1部の法要の部では日田組の19ヶ寺の住職が出仕し、参加者と共に「正信偈」をお勤めしました。大ホールでの初めての同朋唱和は厳粛な中にお待ち受け大会としてふさわしいものとなりました。
一般の方ではじめて法要に会われた方からは「たくさんの方の声のそろったお勤めの雰囲気に言葉には出来ませんが、ただただ感動しました」との感想をいただきました。
引き続き第2部の講演の部では姜尚中氏(東京大学名誉教授)から講題『悪と救い』でお話をいただきました。姜氏は「私たちの世界は、様々な悪に満ち溢れている。いったい悪とは何なのか?」とニュースで報道される事件を例に出して「人と人とが信頼されないところに悪が宿る」と熱く語られました。参加者からは「信じることが大事だと教えていただいた」との感想や「とにかく姜氏に直接会えてお話を聞けたことが良かった」との感想をいただきました。
日田組の住職からは、「今回のお待ち受け大会は、準備が十分に出来なかったが、日田組仏教婦人会、日田組坊守会の絶大なお力をいただき盛況に開催することができました。この宗祖親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け大会を日田組の新たなスタートと位置づけ、〝これまでを決めるのは、これから〟という共通認識のもと、組の教化事業に取り組んでいきたい」との声をいただき、これからを見据えたの意気込みを感じました。