「御下向2日目(4月18日)」~報告~
昨晩からの宿泊会所・等正寺では、朝5時より晨朝勤行、そして朝食をいただいたあと、高島市の最勝寺に午後6時到着を目指して出発しました。
ほとんどが国道など車が頻繁に往来するなか、車道などを使って、蓮如上人の御影が納められた御輿のリヤカーを引いて、十数名の供奉人と自主参加のみなさんと約40kmの道のりを歩きました。特に、商店街や家屋が軒をつらねる地域では、「毎年18日のこの時間にお通りになるから、カレンダーに印をつけて忘れないように待っていたんです」といった方々がご懇志を準備されてお待ちになっておられました。また、ある地域では、跪いて御影に合掌され、また、子どもたちがきれいなお花を一人一本ずつ持ち、御輿の花瓶にお供えする姿がありました。このお一人おひとりの信仰心の表れが、私たち道中を歩く一行にとって、疲労をおして歩き続ける力になったことは間違いありません。
光徳寺、聞徳寺、最勝寺では法座が営まれ、それぞれのお寺で多くの御門徒と道中の一行に法話をいただきました。
光徳寺では昼食の前に勤行・法話が行われ、『蓮如上人御一代記聞書』の「そのかごを水につけよ」のお言葉をひかれ、仏法は自分のものにしようとするのではなく、この身を仏法に浸さなければならない、そのことによって、この身を生きる覚悟がいただけるのだとお話され、あわせて、親鸞聖人の御真影を取り戻すために三井寺に首を差し出した光徳寺ゆかりの堅田源兵衛の生涯もご紹介いただきました。
また、聞名寺ではお勤めをした「嘆仏偈」にふれて、仏さまに向かい合い、お互いにおかげさまと言える家庭を営んでくださいと話され、最勝寺では、世にいろんな不思議があってもお念仏申し成仏すること以上の不思議はない。お念仏によって、どこを向いて生きているかわからない私たちに、浄土を向いて生きることを教えていただくのです、と力強く語っていただきました。
明日は、本日より移動距離は短いものの(約25km)、自主参加の数人がお帰りになる予定で、体力の不安がよぎります。しかしながら、お立ち寄りの会所は7カ所と、より多くの方々に出会うことが楽しみです。
お近くにご縁があれば、3日目の行程をご確認いただき、御影道中に触れてください。
■等正寺(滋賀県大津市)
■光徳寺(滋賀県大津市) 昼食会所
■聞名寺(滋賀県大津市)
■最勝寺(滋賀県高島市) 宿泊所