「生・老・病・死」の問いを現場で考え、表現するさまざまな分野の方をお招きし、現代のすがたをみつめる講演会。
臨床心理士 西野敏夫さんの講演です。
東本願寺では、「東本願寺 いのちとこころの相談室」(電話相談)を2017年2月2日開設して2カ月弱。このたびは、「臨床心理士」という職業がまだまだメジャーでなく、業務もまだはっきりとしていない時代から精神病院に勤め、悩みある方に寄り添い、そして自分の心の中に大いなる矛盾を抱えながらも、こころ病む人々を信じ続けてきた「おっちゃん」こと西野さんの講演をお聞きください。
【日 時】 2017年3月22日(金)18:30~20:00
【場 所】 しんらん交流館2階大谷ホール
【講 師】 臨床心理士 西野敏夫さん
【講 題】 「こころ病む人々とともに-大いなる矛盾を抱えて」
※西野さんの動きに一部カメラが追い付いておりませんがご容赦ください。
「こころの病」
経済的に豊かになり、高度に発達し、より便利で快適な生活が実現されている現代社会。その一方でストレス社会とも言われ、その要因は管理社会、競争社会、高齢社会化社会による孤独など、理由は様々・・・。
西野さんは、名古屋市内の精神科病院に長年勤務され、現在は、カウンセリングオフィス「ひぃりんぐ工房 とぽす」を開設され、精神障害者、ひこもり、自殺予防・自死遺族支援、犯罪被害者支援、刑事司法サポート、子育て、高齢者、DV・虐待、児童、家族問題、アディクション問題、などそのご本人とご家族に寄り添い、多岐にわたる支援活動をされ、企業や官公庁、PTA、教育機関、介護施設の研修の講師もされています。
「自死者追悼法要 第8回 いのちの日 いのちの時間」(主催:いのちに向き合う宗教者の会 於:真宗大谷派名古屋別院 2016年12月5日)の事前学習会では、スタッフ向けに「自死と遺族について-こころの居場所-」というテーマでお話しいただき、丁寧な図示した資料を用いて、
・「100万回生きたねこ」で知られる佐野洋子さんの言葉を用いて、「生きるということは、いずれ死ぬということ、死ぬまでの暇つぶし、それだけのもの」
・何より大切な命?、命の重さは地球より重い? 命は命、ただそれだけのもの
・自分の命ですら思うようにはならないのに、他人の生命の前に私たちは無力である
・どうにもしてあげられない無力感・切なさ・苦悩を抱え、淡々と付き合う
・なんでもかんでもこころのケアとか言わない
・傍らにいるということの大切さと難しさ
・全ての苦悩は関係希求性、関係希求性こそが生への執着
・特別なことをしようとしない、小さな常識を積み重ねる
・生きること死ぬことを、ことさらに大袈裟に考えない
・終活という流行りに釣られないように
など述べられています。経験から語られるその言葉を、是非、お聞き下さい。
など述べられています。経験から語られるその言葉を、是非、お聞き下さい。
西野敏夫さん ひぃりんぐ工房〝とぽす″ブログhttp://angel.ap.teacup.com/healingkoubou/
いのちに向き合う宗教者の会http://inochi.in/
臨床心理士とは?http://fjcbcp.or.jp/rinshou/about-2/
東本願寺では、「東本願寺 いのちとこころの相談室」(電話相談)を開設しました。
「誰かに聞いてほしい」こころの悩みをお聞かせください。
毎週木曜日 13:00~17:00(祝日または休館日、その他行事日は閉室)
※秘密厳守。相談時間はおひとり30分を目途とします。ご了承ください。)
☎ 075-371-9280