死刑執行の停止、死刑廃止を求める声明
真宗大谷派は、死刑執行の停止、死刑制度の廃止を求めて、宗務総長名での声明を出しています。
『法句経(ダンマパダ)』には、「己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。」という仏陀釈尊の言葉が伝えられています。「己が身にひきくらべて」とは、死刑制度を考えるときには、制度によって人の命が奪われている事実を、同じ命を生きる者として考えることです。釈尊の教えを聞く者として、その事実から目をそらさず、死刑によって続く暴力の連鎖を終わらせなければなりません。
「宗派声明」
「死刑を止めよう」宗教者ネットワークへの参画
「死刑の執行を止め、死刑についての議論を広く行い、命について考える機会をできるだけ多く設けよう」と、各宗教者および宗教団体により2003年に結成された超宗派のネットワークです。真宗大谷派もこの趣旨に賛同し、解放運動推進本部が窓口となり取り組みに参加しています。
主な活動としては、毎月の定例会議に加え、「死刑廃止セミナー」を年2回、死刑に関わるすべての人に思いを馳せる「死刑執行停止を求める諸宗教による祈りの集い」を年1回開催し、活動しています。