
青柳 英司
Aoyagi Eishi
親鸞聖人の思想、とりわけ主著とされる『教行信証』の思想が、どのような歴史的文脈の中で成立し、その後、どのように解釈されていったのかを、思想史や日本語史、文献学などの方法を援用しながら研究しています。教学研究所では、聖教研究班を中心に担当しています。
栃木県生まれ。大谷大学大学院博士後期課程真宗学専攻、修了。博士(文学)。大谷大学文学部任期制助教、親鸞仏教センター研究員、大谷大学真宗総合研究所東京分室PD研究員、親鸞仏教センター嘱託研究員を経て、現職。東京教区西宝寺衆徒。真宗大谷派擬講。
会田大輔『南北朝時代―五胡十六国時代から隋の統一まで―』(中公新書、2021年)
【一言コメント】
これまでほとんど無かった、中国の南北朝時代の政治史を扱う概説書。「正信偈」でお馴染みの「梁の天子」(梁の武帝)についても扱われ、当時の雰囲気に触れることのできる一冊。
国際真宗学会、日本印度学仏教学会、真宗連合学会、真宗教学学会
「隆寛の『弥陀本願義』について」(『明治大学心理社会学研究』第19号、明治大学文学部心理社会学科、2024年)
「如来回向思想の背景について」(『現代と親鸞』第46号、親鸞仏教センター、2022年)
「近世大谷派宗学における智暹『樹心録』の影響―特に『教行信証』の構造理解を中心にして―」(『真宗研究』第66号、真宗連合学会、2022年)
「鎌倉期仏教文献としての『教行信証』―題号の「真実教行証」に着目して―」(『近現代『教行信証』研究検証プロジェクト研究紀要』第3号、親鸞仏教センター、2020年)