所員
【真宗学】

難波 教行
Namba Noriyuki

【研究領域・関心】
親鸞教学・法然教学・障害問題

親鸞聖人が法然上人の教えをどのように受け止めたのかについて研究し、とくに「唯除の文」に関する両者の了解に着目しています。また、他の法然門下による本願了解にも関心をもっています。
最近は、現代社会における病と障害に関する問題について、親鸞聖人の「一人」「われら」という言葉に学びながら思索中です。

【経歴】

大阪府生まれ。大谷大学大学院博士後期課程(真宗学)満期退学。博士(文学)。大谷大学文学部任期制助教、教学研究所助手、同研究員を経て、現職。大阪教区淨圓寺衆徒。真宗大谷派擬講。京都光華女子大学非常勤講師。大阪真宗学院指導。

【最近のイチオシの一冊】
荒井裕樹著『障害と文学―「しののめ」から「青い芝の会」』(現代書館、2011年)

【一言コメント】
障害から文学を再考し、文学を通じて障害とは何かを問い直した作品。
本書を読み、文学に関わることと生きることの繫がりを思い出した。

【所属学会】

真宗教学学会、真宗連合学会、仏教看護・ビハーラ学会

【主な執筆】
著書

『たとえば、人は空を飛びたいと思う――難病ジストニア、奇跡の克服』(講談社、2007年)
『人間といういのちの相Ⅰ』(共著、東本願寺出版、2009年)
『仏教のミカタ2』(共著、東本願寺出版、2022年)

論文

「「生命讃仰」言説の落とし穴――親鸞思想を通して」(『現代と親鸞』第45号、2021年)

「「共に」を考える――相模原障害者施設殺傷事件を通して」(『教化研究』第162号、2018年)
「『弥陀本願義』にあらわれる第十八願観と親鸞教学」(『真宗教学研究』第39号、2018年)。
「真影の図画と『教行信証』」(『大谷学報』第94巻第1号、2014年)など。

対談

「事件があらわにした問題に、向き合い、考え続けていく」(『同朋』2016年12月*特集「差別を悲しむ」玉木幸則氏との対談)

寄稿

「本願を説く人に遇う、そこに聞き開かれる仏道」(『中外日報』2024年2月2日号「論」)
https://www.chugainippoh.co.jp/article/ron-kikou/ron/20240202-001.html

リサーチマップ(外部サイト)

https://researchmap.jp/nnamba

研究職員一覧 >