助手
【仏教学・宗教学】

谷口 愛沙
Taniguchi Aisha

【研究領域・関心】
妙好人・近代仏教思想・仏教と女性・ジェンダー論

西欧由来で世界に広がった概念である「人権」について、東アジア由来の世界宗教である仏教の言葉で、どう語ることができるのか。そこにはなんらかの接点があるのではないか。仏教と女性という身近な問題に注目しながら、これまで蓄積された研究史を整理することが目下の課題です。一方、近代の宗教哲学者である鈴木大拙の思想(とりわけ、彼の晩年にみられる妙好人研究と、その思想的背景)の究明に励んでいます。
教学研究所では、生老病死と現代研究、月刊聞法誌『ともしび』編集などを担当。

【経歴】

大阪市生まれ。大谷大学大学院博士後期課程(仏教学)修了。博士(文学)。京都光華女子大学真宗文化研究所委嘱研究員を経て、現職。富山教区安專寺衆徒。藍野大学非常勤講師。大谷大学非常勤講師。

【最近のイチオシの一冊】
栗田隆子『ハマれないまま、生きてます』(創元社、2024年)
【一言コメント】
「こどもとおとなのあいだ」をテーマに、自身の経験と考えが赤裸々に綴られたエッセイ集。筆者の言葉に、ときおり笑いがこみ上げる。笑っていいのか?と複雑な思いのまま読み進めると、「どうか後ろめたく思わず安心して笑ってほしい。ただその時に少しだけ、自分はどうして笑っているのだろう、と考えてもらえたらうれしい」(本書、36頁)とある。おかしいけれど、とても真面目に向き合ってくれる一冊。
【所属学会】

真宗教学学会、近代親鸞教学研究会、「女性・戦争・人権」学会、国際真宗学会

【主な執筆】
 編集協力

菊藤明道著『大乗仏教がひらいた妙好人の世界』(法藏館、2025年)

論文

「鈴木大拙の妙好人論」(学位請求論文、大谷大学、2022年)

翻訳

「鈴木大拙著「近代他力神秘家の言葉」翻訳・訳注(1)」(『仏教学セミナー』第115号、2022年、共著)

エッセイ

「「またね」と言ったのはなぜか?」(『お盆』2023年版、東本願寺出版)

対談

「共に苦しみを見つめ合い、差別に抵抗するフェミニズム」(月刊『同朋』12月号、東本願寺出版、2023年)

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