【「元気なお寺づくりセミナー」の展開!!】

日豊教区大分組法蓮寺では、去る2015年12月2日御正忌報恩講大逮夜の法要にあわせて「門徒帰敬式」が執行されました。これは「元気なお寺づくりセミナー」(ウエイクアップセミナー)を受講された岩尾豊文住職による「寺業計画書」より、法蓮寺の御正忌報恩講の最終日に「還暦帰敬式」をすると記載されたものが実現されたものでありました。60歳を境に聞法を志してほしいという住職の願いより、「還暦帰敬式」という名称にて募集されました。しかしながら、「還暦でないと帰敬式ができないのですか」という問い合わせがあり、還暦という言葉に限定されることを感じられ、「門徒帰敬式」とされた経緯がありました。

【「門徒帰敬式」開催に至るまで】

帰敬式を受式される9名
帰敬式を受式される9名

募集当初は多くのご門徒に声をかけるものの、受式にまではなかなか至らず、住職も「式ができるかどうかが関の山」と半ば自信を無くすものの、辛抱強く声をかけ続けることで1人2人と受式される方が増え、最終的には9名となり、住職もひと安心された模様。

式を執行された日はあいにくの大雨の日でありましたが、無事に9名のご門徒もお寺に到着され住職による式の説明がなされました。夜の重々しい空気の中、式が執行され、住職による剃刀の儀に始まり、執行の辞から法名伝達。受式者代表の方の誓いの言葉を聞かれた住職も感慨深い面立ちのように見受けられました。また、組内住職も立ち会われ、正信偈のおつとめののち、佐藤正範組長による帰敬式法話がなされました。

 

法話の中で、

○ある
佐藤正範組長による帰敬式法話

法名は仏弟子になるということであり、仏様の教えをいただく身として、新たに出発していく。「私はこれからこういう人間として生きていくんだ」「仏法を聞く生活が始まった」という、自らの名のりが法名ということなんですね。
とおっしゃられ、熱心に耳を傾ける受式者が非常に印象深いことでありました。

 

 

法名伝達も住職よりお一人お一人丁寧に手渡されました。

一人ひとり丁寧に法名伝達
一人ひとり丁寧に法名伝達

帰敬式法話を聞かれていた住職も、自坊の御正忌報恩講で帰敬式が実現し、嬉しさとどこか安堵感を感じておられたようにも見えました。

【ご門徒と共に創るお寺】

岩尾住職は「元気なお寺づくりセミナー」(ウエイクアップセミナー)を受講され、「自らのお寺の足元と自身の姿勢を確かめ直すよい機縁となった」と言われておりました。また、「寺業計画書」には、「仏法ひろまれ 世の中安穏なれ。お念仏に荘厳される人生をあなたと共に」をお寺のスローガン(テーマ)として掲げられました。なお、セミナー受講を機に寺報も発刊され、ご門徒からの投稿を掲載するなど、ご門徒と共に創るお寺を目指し歩んでおられます。