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「東本願寺の今昔」展は、有限会社京都写真工房(京都市上京区)を創業者である故高田重二郎さんが撮影された写真をご子息の高田敦司さんに提供いただいて展示しています。

高田重二郎さん 親鸞聖人七百回御遠忌での写真
高田重二郎さん
親鸞聖人7百回御遠忌での写真

 

高田重二郎さんは、若い頃にカメラに興味を持ち、当時の大学卒社員の初任給の何倍もしたカメラを手に入れカメラマンとして仕事をはじめられました。

1951(昭和26)年の38歳の時に、東本願寺より写真撮影の依頼され、それ以降、東本願寺の様々な行事を撮影されるようになりました。その後、重二郎さんは78歳になるまで40年間、レンズを通じて東本願寺を見守り続けられました。

また、1961(昭和36)年に厳修された宗祖親鸞聖人七百回御遠忌では撮影班として活躍され、撮影した写真は御遠忌を特集した『アサヒグラフ』にも掲載されました。

 

 

昭和30年代の東本願寺周辺
昭和30年代の東本願寺周辺

当時のフィルムは非常に高価で仕事以外で撮影することはなかなか難しかったようですが、その貴重なフィルムを使用して東本願寺の周辺の風景写真なども撮影されています。
おおよそ50年前の東本願寺とその周辺の様子は現在と大きく変わったところもあれば、変わらないところもあります。写真一枚から当時の空気を感じとってきただき、見比べて楽しんでいただければと思います。