現代のすがたをみつめる「生老病死」をテーマとした講演会。
8月は、倫理学者で鎌倉女子大学教授・東京大学名誉教授の竹内整一さんをお迎えします。
竹内さんは1946年長野県生まれ。NHK高校講座「倫理」、「こころをよむ」の講師、「サイエンス・ゼロ」コメンテーター、「日めくり万葉集」選者など勤められておられます。

竹内整一さんの著書の一つには『花びらは散る 花は散らない』という書籍がありますが、もともとこの言葉は真宗大谷派僧侶 金子大栄氏の『歎異抄領解』(たんにしょうりょうげ)の中の文章で用いられたことばです。

-抜粋-

 花びらは散っても花は散らない。形は滅びても人は死なぬ。永遠は現在の深みにありて未来にかがやき、常住は生死の彼岸にありて生死を照らす光となる。その永遠の光を感ずるものはただ念仏である。

今回の講題は、「いとしさ」のとどけ方-宮沢賢治の「とむらい」のゆくえ-

最愛の妹・とし子に死なれた賢治は、なお死の向こう側までとし子と「いつまでもいっしょに行ける」としたら、それはどういう世界としてありうるのか、必死に「考えだ」そうとしている。その思索のあとを追ってみたい。

と竹内整一さんからのメッセージもいただいております。

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【主な著書】

『自己超越の思想-近代日本のニヒリズム』ぺりかん社、1988年
『日本人は「やさしい」のか-日本精神史入門』ちくま新書、1997年
『「おのずから」と「みずから」―日本思想の基層』春秋社、2004年(増補版、2010年)
『「はかなさ」と日本人-無常の日本精神史』平凡社新書、2007年
『〈かなしみ〉と日本人』NHK出版、2007年
『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』ちくま新書、2009年
『「かなしみ」の哲学』NHKブックス、2009年
『花びらは散る 花は散らない』角川選書、2011年
『やまと言葉で哲学する 「おのずから」と「みずから」のあわいで』春秋社 2012年
『やまと言葉で〈日本〉を思想する』春秋社、2015年

【申込不要/聴講料500円(しんらん交流館1階オリゾンテソフトドリンク1杯無料】

是非、ご来館ください。

【しんらん交流館公開講演会 今後の予定】

9月23日(金)18:30~20:00   【落語家】  笑福亭 仁勇 さん

10月18日(火)18:30~20:00 【映画監督】 鎌仲ひとみさん

11月23日(水)18:30~20:00 【批評家】  若松 英輔 さん