こころのおもむくままに顕(あらわ)された作品を、あるひとは〝いのち″、また、無心に遊んだ跡形として〝遊戯(ゆげ)″といいます。

本願寺第8代蓮如上人五百回御遠忌(1998年)において、写真家の故井上隆雄さんに作品を監修いただき、心身に障がいをもつ人たちが生み出した絵画や粘土作品を展示しました。その「いのちのかたち-心身に障害をもつ人たちの作品展-」は、作品が風景の中におかれたときに見えてくる世界、人間の自然さを表現しました。

このたびの展示では、その願いを受け継ぎ、滋賀県にある障がい者支援施設「びわこ学園」の粘土作品、生活介護事業所「野風草」の染物作品を展示します。

こころがおもむくままに顕された作品を、ある人は〝いのち″、また、無心に遊んだ跡形として〝遊戯(ゆげ)″と言います。

「ありのまま」「何ものにもとらわれない表現」がし辛くなった現代社会において、人と人との関係のなかで、他者を他者として発見し、そこに自分を見いだすことのできる世界を作品から考えたいと思います。

〝いのち″の交流ギャラリーに是非、おたずねください。

●会 場 しんらん交流館1階交流ギャラリー

●時 間 【平日】午前9時~午後7時、【土日祝】午前9時~午後5時

●期 間 2017年9月6日(水)~25日(月) 【休館日】毎週火曜
<主 催> 真宗大谷派(東本願寺)
<協 力> びわこ学園医療福祉センター野洲
        生活介護事業所野風草
        株式会社ビーバイスタジオ

ポスター     ※25日(木)⇒(月)の誤りです。

【びわこ学園からのメッセージ】

粘土室での活動は、粘土での造形活動はもちろんのこと、泥粘土や湯袋・大豆・菜種など様々な素材を使用した感触遊びも行っています。作品を作るか否かということにとらわれず、素材に向かい遊ぶ利用者さんの表情や姿そのものがその方の創作活動だと受け止めています。その人がその人らしく生きている…作品にはそうした時間の残り香のようなものが漂い、何とも言えない魅力を感じさせてくれているように思います。

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≪同時開催 BE ALIVE ポスター展≫

「きっかけは、びわこ学園の粘土室から生まれたオブジェとの衝撃的な出会いからだった。」と語る鈴木善博さんが撮影されたポスター展を同時開催します。

粘土を使った遊びや療法を指導していた田中敬三先生との出会い。

粘土室だけでなく、日常生活の取材を進めていく中で、「彼らをもっと知りたい!!」「知って欲しい!!」という気持ちが強く湧き上がってきたそうです。日々の看護、遊びを兼ねたリハビリテーション、散歩にも同行するなかで、いろいろな現実や表情にも出会ったとのこと。

 

「これをきっかけとして、障がいを持つ方や取り巻く環境、看護や介護に携わる方々への認識を深めたり、距離を縮めたりしてほしい。そして、なにか受け取っていただけたら、とてもうれしく思います。どうか一歩前へ、近づいてみてください。」

株式会社ビーバイスタジオ 鈴木善博

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