2018年4月19日、広島別院会場における「元気なお寺づくり講座」の第4回を開催しました。講師は、寺院活性化支援員で山陽教区駐在教導の藤間哲祐氏が引き続き担当しています。

 

これまで、第1回から第3回の講座では、寺業計画書®の作成に必要な「お寺の使命」・「外部環境」・「無形の価値」・「ビジョン」の要素と、それを踏まえた「行動計画」作成に至るまでの考え方を学んできました。

今回の第4回は、それぞれのお寺で作成した「寺業計画書®」素案を持ち寄ります。どの寺業計画書®もこの取り組みへの真摯な姿勢を感じものばかりでした。

 

今回は、3ヵ寺程度で1グループとなり、グループ内で発表し、質問や意見を出し合います。計画がより具体的になるような質問をし、他にこういうことも考えてみてはどうかといった提案など、それぞれの計画が実現しやすいような促し合いをし、お互いに寺業計画の内容を磨いていきます。

 

ある寺族の方からは、

「他のお寺は門徒さんの関わりが強く、自坊は門徒さんの関わりが弱いことに気がつきました。参考になりました。」

という気づきの言葉が聞けました。

また、計画が具体化したことによって、

「具体的になると問題も出てくるけど、この機会を大事に、お寺を盛り上げていきたい。」

「計画したら、すぐに実行しないといけない。責任を感じている。」

との声も出てまいりました。

 

それぞれのお寺に、新しい歩みが始まっていることを感じました。

この後は、講師と企画調整局からもそれぞれの寺業計画書にコメントしたものをお渡しし、もう一段階、計画書を磨き上げて、最終回となる第5回で参加者全員の前で発表していただきます。

藤間寺院活性化支援員

コーチング説明

また、この講座は企画調整局主催ですが、「帰敬式法座」・「同朋の会推進講座」を担当する研修部の宗務役員も見学しています。

以前、「元気なお寺づくり講座」の後に「推進員養成講座」を開かれたある組では、“お寺とは何か”、“念仏がつくる社会とは何か”、“次世代に伝えたいことは何か”といったテーマで開催され、元気なお寺づくり講座に参加した門徒さんが座談会の各班に入り、進められた事例があります。

「元気なお寺づくり講座」・「帰敬式法座」・「同朋の会推進講座」が連携して実施されることで、様々な形で「共創」の営みに繋がる可能性が考えられます。各教区、組、お寺の状況によって、糸口をどこに見出されるかは様々ですが、どこから始まっても一カ寺の活性化に繋がることを願いにしています。