重い障がいを持つ子どもを育てる中で、アシュリー事件」を知り、大きな衝撃を受けた児玉真美さん。
「安楽死」「〈無益な治療〉論」など医療と障害をめぐる生命倫理の問題に強い関心を抱き、問題提起をし続けていらっしゃいます。
そして、相模原障がい者施設殺傷事件の容疑者に、ある種の社会の空気が影響している可能性も見過ごせないと話されています。
相模原障がい者殺傷事件からもうすぐ2年です。

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「生・老・病・死」の問いを現場で考え、表現している様々な分野の方を講師に迎え、現代のすがたをみつめる「しんらん交流館 公開講演会」。6月は、児玉真美さんをお迎えし、いのちの尊厳について考えます!ぜひ、お越しください!

●開催日時 2018年6月21日(木)18:00~19:30

●講    師 児玉 真美 さん(こだま まみ)(フリーライター)

●講    題 「生きるに値しない命」を選別する時代~いのちと尊厳を考える~

●聴 講 料 500円

※1階京都ホテルオークラ・オリゾンテのソフトドリンク 1杯無料券付です。講演の始まる前に、美味しいコーヒー・紅茶をどうぞ(当日から7月末日まで有効です)

●そ の 他 事前申込み不要です。公共交通機関をご利用ください。

Microsoft Word - 児玉真美チラシ2【プロフィール】

1956年生まれ。広島県在住。フリーライター。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。長女に重症心身障害がある。著書に『私は私らしい障害児の親でいい』(ぶどう社)、『アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代』(生活書院)、『海のいる風景―重症心身障害のある子どもの親であるということ』(生活書院)、『死の自己決定権のゆくえ―尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植』(大月書店)。共訳書にA・ウーレット『生命倫理学と障害学の対話-障害者を排除しない生命倫理へ』(生活書院)。2006年7月から2015年5月まで雑誌『介護保険情報』(社会保険研究所)に連載「世界の介護と医療の情報を読む」を執筆。2015年7月からウェブ・マガジン「地域医療ジャーナル」に執筆中。

【児玉真美さんのメッセージ】

2016年7月の相模原障害者殺傷事件は犯人の障害者に対する差別的な発言とともに日本中に大きな衝撃を与えました。科学技術の進歩で生命の操作すら可能となる一方で、グローバルな新自由主義経済の元で格差が広がっていきます。そんな時代に、私たちはどのような存在になろう(されよう)としているのでしょうか。いのちと尊厳について改めて考えてみたいと思います。

 

NHKハートネット福祉情報総合サイト 相模原障害者施設殺傷事件 第6回 児玉真美さんインタビュー

特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権  選別される生命(いのち)-基調講演:児玉真美氏

【今後の講演予定】

●2018年7月18日(水)18:00~19:30 ドリアン助川さん【作家、朗読者、俳優、ヴォーカリスト】

ドリアン助川さんの作品には、北海道剣淵町を舞台に、絵本の魅力と親子の絆を描く映画「じんじん」から生まれた、横暴なワニと純粋無垢なイルカの絵本『クロコダイルとイルカ』があります。講演会では、7月11日(水)から8月31日(金)まで交流ギャラリーにおいて「絵本ワンダーランド」展を開催するにあたり、絵本の魅力と映画「じんじん」のお話しを交えつつ、『クロコダイルとイルカ』の朗読と演奏をいただく。

●2018年8月3日(金)18:00~19:30 落合恵子さん【作家】

落合恵子さんは大学卒業後、文化放送のアナウンサーとなる。女性パーソナリティーのパイオニアとして活躍。その後作家に転身し、差別や介護、女性の社会進出など自身の経験メッセージを社会に発信している。また、1976年には、子どもや女性、ハンデキャップのある人がすみよい社会は、誰にとってもすみよい社会であるという理念から、子どもの本の専門店「クレヨンハウス」を立ち上げた。講演会では、7月11日(水)から8月31日(金)まで交流ギャラリーにおいて「絵本ワンダーランド」展を開催するにあたり、7代先の子どもの未来を考えて判断するという落合氏の絵本に込められた願いと、生きるうえで大事にしてきたことをお話しいただく。

●2018年9月調整中

●2018年10月17日(水)18:00~19:30 うさ さん【絵本作家】

うささんは2011年10月、東日本大震災の被害の大きかった宮城県沿岸部に行き、ボランティアをする中であらためて被災者の方の悲しみや苦しみとともに、犠牲になったたくさんの命の中に様々な動物、植物の命があったことに気づかれました。家族同様の動物との別れ、悲しい思いをしている方々に出会う中で、動物たちと飼い主さんの心を、私たちが描く絵によってつなぐことができたら…と思ったとき、絵本作家・画家・イラストレーターによって、亡くなった動物たちを、絵の中によみがえらせる 「震災で消えた小さな命展」の開催を決めたそうです。その中での出会いをお話しいただきます。

●2018年11月調整中