青森が熱くなる“ねぶた祭り”(毎年8/2〜7)の準備がちゃくちゃくと進んでいる2019年7月23日、青森蓮心寺で通算3回目となる宿題合宿を開催いたしました。
“宿題合宿”と名打っていますが、実際には泊まりません。夏休みの宿題をたくさんやる‼️という同じ目的を持つ子どもたちがお寺に集まり、集中して宿題を行う会です。
お寺・子ども・親にとってイイことを考えてみると、
⭐️お寺にとってイイこと・・・場の提供、人のつながりからのスタッフ確保、お寺を子どもたちに知ってもらうこと
⭐️子どもたちにとってイイこと・・・誘惑に惑わされず宿題ができる、他の学校の子・学年の子と仲良くなれる、家より広々としたお寺で過ごせる
⭐️親にとってイイこと・・・子どもが宿題をやってくれる、お寺が子どもを預かってもらえる
が挙げられます。
そして、
「お寺が子どもにとって、家でも学校でもない第3の居場所に‼️」
蓮心寺でのテラスクール開設支援においては、この思いが通底しています。それぞれの“私”にとって私でいられる場所として。
第3回の開催に向けては、前2回よりさらにお寺・門徒・社会人・大学生・高校生スタッフで話し合って会をつくっていくことを大事にされました。また、テラスクールスタッフが会議のたびに青森まで行くことが時間的にも経費的にも困難なことから、インターネットを使ったテレビ会議で打ち合わせがなされました。
今回は7つの小学校から19名の参加。低学年が11名です。4班に分かれました。
また、弘前大学生、社会人、近くの宗信寺さん、蓮心寺さんの住職・坊守・副住職・若坊守・ご門徒、テラスクールスタッフが参加しました。
【今回もご門徒さん方が特製カレーを作ってくださいました】
【本日の日程】
9:30〜10:30
はじめの会・自己紹介: 本堂
本堂ではじめの会を行った後、子どもたちはには宿題合宿のミッションが与えられますした。
【レジュメはこちらです。】
※この後のぺージには、参加者名簿とスタッフ名簿が続きます。
【ミッションシート・・・ミッションシートを使って本日の計画や振り返りをします】
①ミッション1
同じチームの仲間を知ろう!・・・1日を過ごすチームの仲間を知るということで、自己紹介を行ってその内容をメモしました。
②ミッション2
今日の目標を決めよう!・・・まずは、今日1日でやることの目標を仮で決めてみる。学習タイムのたびに目標がどこまで達成されたのか確認し、次の学習タイムの計画を立てました。
※宿題を終わらせることを目的として、目標を立てて計画的に進めること。目的を達成するために、やってみながら計画を変更していくことの学び。
10分でも遊びたい!!
10:30〜12:00
学習タイム①、ふりかえり、やすみ時間
学習タイム②、ふりかえり
12:00〜13:00
お昼ごはん【蓮心寺特製カレーライス、ゼリー付き】
【坊守さまもはりきってます】
お昼休み。はらやすめが終わったらとにかく遊びたい!広間には誰もいなくなり、本堂で相撲、追いかけっこ、こおりおに、お絵かき・・・5分でも10分でも遊びたい!!!!
13:00〜14:30
ウオークラリーお宝を探そう‼️
ちゃんと遊び、発散する場を設けるのが前2回とのちがい。
ウオークラリーのルールはこの3つ①班で行動しよう!!みんなでやる、②走らない、③最期までがんばる
副住職さんから封筒をもらい、中を開けるとミッションが!!
「副住職と勝負!全員負ける」
副住職さんとジャンケンして、全員が負けるまで続けました。全員が負けると次の封筒を渡されました。
「でるときはいて はいるときぬぐ」 なーにかな❓「くつだくつ❣️」
すぐ思いつてしまいます。
くつのある下駄箱を探すと次の封筒が見つかりました。
「お骨がある同じマークに?お宝」 おほねってどこどこ❓
本堂に行ってみる。本堂の中(内陣)は行っちゃいけないとこだよね?」「だめだよだめだよ」「じゃあ引き返そう」「あ、ここかな?」
【ウオークラリーの感想を聞いてみました】
「楽しかったよー‼️お骨さん(おほねさん)のところに入る時は、少しお参りしてから中に入ったよ❣️ このお寺ではないけど、おじいちゃんとおばあちゃんのお骨さん(おほねさん)が納めてあるところに行った時にはお参りするからね❣️だから今日もお参りしたんだよ。」
14:30〜14:50
宿題の残りとお家での計画を立ててみる。
14:50〜15:00
おわりの会
みんなで輪になって、副住職さんが右手で握手で合図。左手に握手がきたら右手で握手して隣に合図を回しました。1つの合図がぐるっと回って元の副住職さんに戻ってきました。
最後に今後も開催するために、定期開催も考える上でどうしていったらより良くなっていくのかスタッフミーティングを行いました。
【スッタフミーティング メモ】
①勉強面
・勉強以外の遊び 低学年が多いと盛り上がる、低学年で40分は集中がもたない。
・班分けで学年ごとにあえて固めなかったら、高学年が低学年の勉強ををみていた。学年を超えた話ができていた。
・低学年にはやる気の持続が難しい。大人の声かけが必要。(次会意識する)
・ミッションシートは記載例を書く(次会改善)
②食事・生活面
・給水のため大きなヤカンの水を用意したが、ちょうどよかった。
・スポーツ飲料も置いた(熱中症対策)
・水分補給のタイミング設定が必要。(自らの意志とするか、時間を設けるか)
・場をきれいに保つために、ティッシュや台拭きがもっと必要だった。(次回は朝から置いておくことにする)
・汗の始末を。着替えを持ってきて着替えてもさらに汗でぐちゃぐちゃになっていた子どもがいた。(募集案内でひと工夫)
・カレーが足りなくなるぐらいよく食べた(これからも愛情たっぷりで作る)
・カレー屋になれるぐらい美味しくなった(炊いたごはんがギリギリだった)
・宝探しゲームを入れたことにより発散できた。手間がかかると思うがよくできていた。
③遊び・お寺探検
・外遊びができるともっとよかった(雨が降ったから中止。次回やる)
・危ないようにお寺探検をもっとしたい。
・遊んだ後は、勉強がキツそう眠そう。(日程の工夫が必要か?)
④スタッフとして
・どういう場にしたいのかの、大人の関わり方についてスタッフに共通認識が必要(当日参加スタッフもいるので)
・スタッフミーティングが大事だが、その時間に早い子どもが来てしまう。(次会対応)
・宿題を終えることが目的なのか、他のことが目的なのかスタッフ間で明確化
・救護の担当者はいるが、熱中症対策や救急箱の配置などスタッフの共通認識となっているか。
・宿題ができたらシールを貼るといった、即時フィードバックがあってもよい(次回検討)
・スタッフに事前に資料を渡せるとよい(次回検討)
・大学生の関わりを増やしたい。口コミ学生が来やすい。
・一人で参加する子どもへの対応をていねいに。(次会の課題)
⑤感想
・「おばあちゃん家にいるみたいで楽しかった。」との子どもの意見あり
・この取り組みによって、地域で育てるということができるのではないか。
・学校や家でない第3の場所(児童館はいやっていう子もいる)
・月一など定期開催をめざしたい
・知らない人どうしなのに仲良くなる子が多い(引きこもりの子はなかなか来ない)
・宿題合宿の広報は、門徒、近隣小学校4校、宗教行為をしないことで教育委員会の後援をとっている。このまま進めたい。
・ファシリテーターの育成(参加費を学生からとる、2回ぐらいやって)、実践の場が開催日にするのもいい
・価値提供を考える段階に入ってきたと感じる