2019年9月3日、横浜別院「元気なお寺づくり講座 アフターミーティング~1年後の集い~」を開催しました。会場は、横浜別院の研修室です。
この会は、2017年度に開催した横浜別院での「元気なお寺づくり講座」を修了された寺院を対象に開催し、それぞれが策定された寺業計画の進み具合をワークショップ形式で確かめ、取り組みの気づき・発見を大切に、お互いの情報共有をしつつ、次のステップに繋がることを目的としています。
横浜別院を含む、4ヵ寺14名の方に参加いただきました。
横浜別院での「元気なお寺づくり講座」の際に講師を担当いただいた竹原支援員にも出席いただき、参加者の振り返りの前に、竹原支援員自身が2016年に立てた寺業計画を元に、自坊での取り組み・振り返り事例を紹介いただきました。
竹原氏が策定した寺業内容は
「意味を感じる仏事執行と、それを求める声に広く応える場づくり」、
「地域の人々が集まり、素直な自分を出せる時間と場の整備」、
「門徒組織を整備し、門徒、地域で形づくる寺院運営を目指す」
の3つを視点にした取り組みでした。
3年間の取り組みから、それぞれの取り組みでの気づきと次の展開を話してくださいました。
竹原氏自身がこの3年の途中で住職を継承したことにより、優先順位等の微調整を行いながら取り組んだとのことで、たくさんの寺業事例が紹介されましたが、特に「年回法事(年忌法要)でオリジナル表白を制作し、参詣者に配布する」というアクションは手ごたえを感じておられるとのことです。
法事の内容や年回に応じたアレンジを入れ、亡き人や、参詣者自身に関わる文言が入ってくることによって、読経中にも表白を味わっておられる方や、大切に額装して掛けておられる方もおられたとのことでした。
その後は、参加者自身による振り返りを行うワークショップです。
寺業計画で目指した達成時期は3年後、5年後、10年後…など、計画内容によって様々です。
そのため、“既に実施されたもの”もあれば、“取り組み途中のもの”、“まだ準備段階のもの”と進み具合も様々です。
ワークショップではまず、
「実施できたこと・取り組めたこと」
「取り組んで気づいたことや発見」
を出してこれまで歩みを整理します。
そして、取り組んだ気づきを大切に、
「これから取り組むこと」
を整理する作業を通して、取り組みを点検しつつ、次の歩みが意識づけられていきます。
出来上がったシートをお互いに見て周り、他の寺院の取り組みを見たコメントや感想、励ましの言葉を附箋にしてお互いのシートに貼り付けることで共有し、参加者同士が互いに支え合う場となりました。