生老病死の問いを様々な現場で考え、表現している方を講師に迎え、「老病死」を抱える身として生まれた私たちの存在とはどういうものなのか、そのことをともに考える「しんらん交流館公開講演会」。
「グレートジャーニーのサブタイトルは、『この星に生き続けるための物語』です」
アフリカで生まれた人類が、ユーラシアを通り、シベリアを経て南アメリカの南端まで移動した旅を「グレートジャーニー」と名付けた歴史家がいます。
関野吉晴さんは、「南米に住む人たちが、どうやってこの土地にきたかを探る旅をしたい」と、南アフリカ大陸最南端から出発し、5万kmにもおよぶ人類の旅路を逆ルートでたどる旅「グレートジャーニー」を行いました。
マゼラン海峡からはじまり、パタゴニア南部氷床、アンデス高地、アマゾン、ギアナ高地、アラスカからベーリング海峡を渡って、シベリア、ゴビ砂漠を横断してタンザニアのラエトリ遺跡まで、自転車、シーカヤック、犬ゾリやラクダなど、自分の力と自分で操れる動物の力でいくつもの失敗を積み重ねながら進み、現地の人々と交流しながら旅を続けられました。
「自分の足で世界を歩いていると、環境破壊、人口増加、食料不足、資源の枯渇など、経済至上主義の元に、人類滅亡の危機は進行していると肌で感じる」
「この地球をもっとしっかり見つめ、せめて孫やひ孫の世代にどういう地球を残していくかは考えたい」
関野さんは、この自然を守るのはどうしたらいいのか、人間との関係はどうなるのか、足元にある自然と身近にいる人との出会いから、次世代のために地球環境を考える「地球永住計画」を現在は進めてられています。
「私たちが生きているということは、「物語を紡いでいく」ことだと思います。地球永住計画は地球に生きる私たちの物語を紡ぐプロジェクトであり、皆さん一人ひとりの物語を紡ぐためのヒントとなる素材を提示し、一緒に考えたいと思っています」
●開催日時 2019年11月14日(木)18:00~19:30
●講 師 関野吉晴さん【探検家・医師・武蔵野美術大学名誉教授】
●聴 講 料 500円
※1階京都ホテルオークラ・オリゾンテのソフトドリンク1杯無料券付です。講演会のはじまる前に、美味しいコーヒー・紅茶をどうぞ(当日から12月末日まで有効です)
●そ の 他 事前申込み不要です。公共交通機関をご利用ください。
【メッセージ】
学生時代のアマゾン遠征を初めに、足かけ10年の「グレートジャーニー」など、自然と共に生きる先住民を訪ねて50年間旅をしてきました。地球の未来に漠然とした不安が広がる今日、彼らの生き方に学んだことをお話しします。
【プロフィール】
一橋大学在学中に探検部を創設し、アマゾン川全域を下る。その後、横浜市立大学医学部へ入学、医師となり、南米への旅を重ねる。1993年アフリカで誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸に拡散した道を逆ルートでたどる「グレートジャーニー」に挑んだ。2004年「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタート。「北方ルート」「中央ルート」「海のルート」を踏破。
★関野吉晴さんホームページ★
http://www.sekino.info/?submit=Search&s=%E5%8C%BB%E5%B8%AB
★関野吉晴さん「グレートジャーニー 人類の旅~この星に、生き残るための物語」★
【次回以降予定】
2019年12月12日(木)山折哲雄(宗教学者)
2020年1月未定
2020年2月6日(木)原田眞人(映画監督)
2020年3月未定
2020年4月8日(水)高木慶子(上智大学グリーフケア研究所特任所長)
2020年5月8日(金)塩野谷笙子(ジャズピアニスト)ハワイ在住
以降未定