生老病死の問いを様々な現場で考え、表現している方を講師に迎え、「老病死」を抱える身として生まれた私たちの存在とはどういうものなのか、そのことをともに考える「しんらん交流館公開講演会」。
●講題 「せかいいちうつくしい ぼくのむら」
大学を出て、ヨーロッパへ。日本への帰りはお金がないので陸路で戻った。その途中で立ち寄ったアフガニスタン。そこに広がる景色は故郷の東京深川と似ていた。子どもが遊び、屋台が立ち並び、家事を行っている姿。 そして、アフガニスタンの人々は遠くからの来た人を歓迎する文化があった。その理由は、遠くから来た人は自分たちの知らないことを知っている人たちであると考えるからだ。 アフガニスタンの美しい景色を絵にして、日本で展示した。その当時は、日本人はアフガニスタンという国を聞いたこともない、場所も知らないという感覚だった。 そして、戦争がはじまった。 聞いたこともない国アフガニスタンは、一躍、戦争が起こっている国として有名になった。 そして、美しいと感じた村は消えた。 講演では、「実際に自分で行って・見て・聞いて・さわって・感じることの大切さ」、「トータルで考えないと社会が見えてこない」、「修理できないものは買わない生活感」、「黙読すると理解が深まる。音読すると表現ができる」、「絵を描くということはは削る作業が必要、絵本は付け加えることができる」など印象に残ることばを語られています。 戦争の現実、日本から遠くはなれたアフガニスタンの人々の生活をどうぞご覧ください。