真宗大谷派(東本願寺)では、宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃事業の5つの重点教化施策の一つとして、「真宗の仏事の回復」を進めています。これは朝夕のお勤めや報恩講をはじめ、通夜・葬儀・法事などのあらゆる仏事が、御本尊を中心とした仏法聴聞の場として回復していくための取り組みです。ここでは各教区の動きを紹介します。
奥羽教区では「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年」へ向けて、真宗の仏事の回復に資するため、
①「御本尊本山授与の推進ポスターの作成」
②「教化教材『お内仏のお給仕パネル』の貸出」
③「真宗の仏事に関する業者懇談会」
④「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年へ向けて新たに選定された新教区テーマの周知事業」
等の事業を総合的に取り組みました。
教区内の各寺院において帰敬式の執行がなされていますが、まだまだ「法名は死んでから頂くものである」というご門徒の意識が強い現状があります。このことから「帰敬式の意義」についての学習の場を開く取り組みを進めるべく、御本尊本山授与を促すためのポスターを作成しました。
②「教化教材『お内仏のお給仕パネル』の貸出」
教区や組の事業、または各寺院において、同朋の会推進講座などの研修会やお講や同朋の会などで、お内仏のお給仕を学ぶ教材として活用していただいております。いつでも貸出可能です。申し込みは奥羽教務所(0185-52-3730)までお問合せください。
③「真宗の仏事に関する業者懇談会」
本山からの御本尊授与の推進をはじめとし、真宗の仏事について、正しい認識を業者の方たちにももっていただくことを目的として開催いたしました。
【期 日】 2019年9月10日(秋田会場)・5月14日(青森会場)
【会 場】 秋田―にぎわい交流館AU 青森―五所川原公民館
【内 容】 葬儀社・仏具店・石材店等との懇談勉強会
※参加業者には質問事項を事前に送付いただく
【対 象】 葬儀社・仏具店・石材店など
【説明員】 広報部委員・教務所員
当日は、秋田会場12企業22名の参加者があり、参加企業への周知につながりました。
※青森会場は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う対応により中止になりました。
④「新教区テーマの周知事業」
「新教区テーマ広報物」として、①「リーフレット」②「掲示板用ポスター」③「広報ボールペン」を作成し、教区内の全カ寺に配布いたしました。コロナウイルス感染症に伴う遅れもありましたが、作成に漕ぎつけることができました。
これらの取り組みにより、御本尊本山授与をさらに推進しつつ、ご門徒へは「お内仏のお給仕」の学びを深めて頂き、関係業者の方々へは真宗の仏事についての正しい認識をもっていただく一助となりました。
(奥羽教務所)