生老病死をテーマに、仏教、浄土真宗、社会問題、平和、戦争、貧困、文化など企画展示を行っている〝しんらん交流館交流ギャラリー″
「絵はがきでめぐる日本と戦争-ラップナウコレクション-」
絵はがきは、裏面に写真や絵があるはがきで、1870年頃ドイツで創案され、明治20年代に日本に渡ってきたと言われています。実は絵はがきは観光土産としての顔以外に、情報を伝達するメディアとして、思想や世論、行動を誘導する道具(プロパガンダ)としての顔としての歴史がありました。
このたびの展示では、春の法要・4月2日の全戦没者追弔法会にあわせて開催し、絵葉書の中で表現された戦争に向かっていった歴史をたどる中で、あらためて戦争と平和について考えたいと思います。
「絵はがきでめぐる日本と戦争」
明治から昭和初期の絵はがきは、観光のお土産としてだけではなく、鉄道の開通や地震などの災害を伝え、新聞や雑誌と同様にメディアとしての役割を果たしてきました。
特に日露戦争からは、戦況や戦果を伝える手段として、戦争に従軍しているカメラマンの写真や画家の絵が用いられました。そして、日中戦争や太平洋戦争と戦況が拡大するにつれて、特定の思想や世論、行動を誘導する道具として使用された歴史があります。
このたびの展示では、春の法要・4月2日の全戦没者追弔法会にあわせて開催し、絵葉書の中で表現された戦争に向かっていった歴史をたどる中で、あらためて戦争と平和について考えたいと思います。
最後に、今回の展示にあたり、貴重なコレクションの中から快く絵はがきの写真を提供いただいたドナルド・ミチコ ラップナウ夫妻、著書『絵はがきの大日本帝国』より転用させていただいた二松啓紀さまに御礼を申し上げます。
2021年4月1日
真宗教化センター しんらん交流館
※ラップナウ・コレクションの絵はがきにつきましては、複写にて展示しております。あらかじめご了承ください。