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真宗大谷派(東本願寺)では、宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃事業の5つの重点教化施策の一つとして、「真宗の仏事の回復」を進めています。これは朝夕のお勤めや報恩講をはじめ、通夜・葬儀・法事などのあらゆる仏事が、御本尊を中心とした仏法聴聞の場として回復していくための取り組みです。ここでは各教区の動きを紹介します。
2023年の慶讃法要に向けて、京都教区同朋会議(2021年6月7日)を開催しました。「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」という慶讃テーマのいただきを京都教区内でさらに深め、これから各地区・組で開催されるお待ち受け大会・慶讃法要に向けての取り組みを促進していくことを主な目的としました。
◆「真宗の仏事回復」と「慶讃テーマ」は別のことではない
これまで延期した経緯があることに加え、教区内で仏事の減少や規模縮小等の不安の声もあり、仏事の場が「南無阿弥陀仏 人と生まれてきたことの意味をたずねていこう」という「如来の喚び声」を聞かせていただく御仏事に成りえているのか改めて問い直す機縁とすべく、開催に向けた方途を探ることとなりました。緊急事態宣言下にあったため、一堂に集う当初予定から、期日や会場はもとよりWeb会議システムZoomを併用した講演中心の日程へと練り直しました。
急な開催方法の変更にもかかわらず、参加対象者(教区会議員・教区門徒会常任委員・教区教化委員等)の約9割(70名)の方にご参加いただけました。
◆お待ち受け大会までもお待ち受け大会
今回、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、当初の予定を大幅に変更したことから、残念ながら今後各地区協議での礎となる地区ごとの協議はかないませんでした。一方向の発信というかたちとなりましたが、講師の方より各地区や組にお持ち帰りいただける問いもいただけました。課題を残しつつも、練り直しの過程もお待ち受けとしての大切な時間となりました。
また、Zoomでの開催にあたり、同じ地区の方にお声かけいただき会場を提供くださった方もおられ、各地区でのお待ち受け大会に向けた歩みのひとつとして感じることができました。
なお、講演(テーマ:人生を終えるに当たっての最後のひと言は何だろう)の様子は京都教区ホームページ(YouTubeサイト)にてご覧いただけます。講演(後半)では「人生を終えるに当たっての最後の一言は何だろう」というメッセージにふれ、真宗の仏事・葬儀の意義を確かめていきます。
・今回の同朋会議で工夫したこと
【Zoom日程進行上の工夫】
①参加者へ事前に接続テスト、簡単なZoom使用方法の説明をする。
②全日程を3時間以内にし、30分おきに休憩(5分)する。
③講師への質問等は後日メールでいただく。
【地区での協議をすすめやすくする工夫】
①教区ホームページで講演動画を配信する(参加者にメールで周知)。
②地区で協議していただきたいことを端的に文章化し配布する。
③情報共有のため地区協議内容メモをお願いする(地区教化委員長)。
(京都教務所)