2022年2月20日、東本願寺真宗会館(東京)にて2021年度の首都圏大谷派開教者会報恩講が厳修されました。真宗会館では日曜礼拝として毎週日曜に法座が開かれていますが、今回は日曜礼拝を兼ねて報恩講が勤まりました。


同会は例年2月に各開教所のご門徒の参詣をいただいて報恩講を厳修されておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、昨年に続いて真宗会館へのご参詣を断念し、オンライン配信での厳修となりました。また、人数を制限して出仕や係役以外の会員は各開教所で配信を通じてお勤めするという形態も2回目となりました。

当初、ご講師の真城義麿氏(愛媛県今治市善照寺住職・真宗大谷学園専務理事)には、真宗会館にてご法話いただき、その様子をライブ配信する計画をしておりましたが、感染症再拡大により急遽予定を変更し、事前収録したご法話を当日配信することとなりました。

同会の本多恵昭会長(千葉県習志野市聞信寺)の挨拶で始まった報恩講は、開式から「東本願寺真宗会館公式YouTube」を通じてライブ配信され、勤行に引き続き、収録した真城先生のご法話を聴聞いただく形となりました。

法話の収録方法について、しんらん交流館にて法話収録を実践されているスタッフと相談したところ、宗務所議場で収録する形で話がまとまり、真城先生としんらん交流館スタッフのご理解・ご協力のもと、収録にむけた計画がスタートしました。

事前に行われた法話収録の様子

前日準備では、真宗会館(東京)と宗務所(京都)をZoom(オンライン会議システム)でつなぎ綿密な打ち合わせを行いました。カメラ位置やマイク、板書用ホワイトボードの位置など、よりよい画質と音質で配信するため、明るさや音声入力に細心の注意を払って収録の準備を進めました。

また、法話には板書という大切な要素がありますが、真城先生から予めホワイトボードに書いておくことを提案いただき、お話の中でカメラを切り替えて板書を見せる方法を採ることになりました。お手元にプリントなどを渡すことができない配信の形態では、今回のような事前の板書が非常に有効であると感じました。

今年度こそ一同が介し、勤行し、聴聞する、という同会の願いはかないませんでしたが、聴衆不在の中という難しい環境ながらお話しいただいた真城先生、配信に協力いただいた宗務所のスタッフによって、このような聴聞の機会をいただけましたこと、大変有難く思います。

昨年度の報恩講(2021年2月1日)における法話では、今年度のような配信ではなく、事前に真城先生にお書き下ろしいただいたご法話の冊子「相続と聞法」を、各開教所からご門徒にお配りいただく文書伝道といたしました。その冊子につきましては、配布後に多くのご寺院からお問い合せをいただきましたことから、現在は有償(50冊1セット1,000円)にて頒布しております。頒布サイトでは試し読みも可能ですので、ぜひご一読ください。

当日配信に使用されたカメラ)
当日の法話の様子

また、真宗会館公式Youtubeチャンネルでは、今年の報恩講をご聴聞いただけるほか、真宗会館での法座も配信しておりますので、ぜひご来訪ください。

(首都圏教化推進本部)

2021年度 首都圏開教者会報恩講(2022年2月20日厳修)


首都圏大谷派開教者会公式サイト

真城義麿著「相続と聞法」冊子の詳細紹介及び申込ページ(試し読みができます)

◆東本願寺真宗会館公式サイト

◆東本願寺真宗会館公式YouTubeチャンネル