勤行の様子

 5月21日、井波別院瑞泉寺(富山県(なん)()市)において、慶讃法要お待ち受け大会が開催され、約300人が参加しました。

 開会にあたり、竹部(しゅん)()教区慶讃事業推進委員長から「慶讃法要は親鸞聖人の90年に及ぶ歩みが、この私に人として生まれたことの意味をたずねる道を歩めと促してくださっていることを慶ぶための法要でもある。 本日は、来年の慶讃法要までに、一人ひとりがどのような歩みを進めていくのかを確かめたい」と挨拶がありました。

また、古賀(けん)()参務が挨拶し、慶讃法要への願いと、高岡教区と富山教区の教区改編に向けた継続的な取り組みに対する謝意が述べられました。

 勤行に先立ち表彰式が行われました。はじめに高岡教区独自に設けられた「本山()話方(わかた)」及び「門徒功労者」に対する表彰が行われ、北島昭彦教務所長から、深い感謝とともに表彰状が手渡されました。引き続き、「住職在任30年表彰」と「坊守在任30年及び50年表彰」が行われ、住職表彰者である木村(せん)(しょう)氏(第3組報土寺)は「振り返れば、本当にたくさんの方々にお世話になり今に至った。心からお礼を申し上げたい」と感想を述べました。

 勤行は正信偈同朋唱和で勤まり、組長等の役職者に加え、新たに教師資格を取得した僧侶や女性住職等、約30人が出仕しました。勤行の後、大谷(ひろ)(ゆき)鍵役から、「不安ばかりがつのる今の世に慶讃テーマが発信された意義と、宗祖が顕らかにされた本願念仏のみ教えに生きることの願い」について挨拶がありました。

 次に、高岡教区合唱団「(はす)()」が、慶讃テーマソング「ひとりじゃない」、「今日も明日もあなたもわたしも」の2曲を披露しました。参加者は歌声に耳を傾け、慶讃テーマを心に響く言葉にした歌詞を味わいました。

 続いて、慶讃テーマ「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」を講題に、(かい)(ほう)(りゅう)氏(東京教区長願寺)による記念講演が行われました。海氏は「生まれたことの意味をたずねるとは、実は、自分の責任、使命に目が開かれていくこと。このお祝いの法要を機縁に、自分の原点に立ち返り、しっかりと歩んでいかなくてはならない」と話されました。

日程の最後に大谷浩之鍵役の剃刀により帰敬式が執行され、72人が受式しました。新たな仏弟子の誕生を前に、来年の慶讃法要への着実な歩みが感じられる大会となりました。

蓮の音による慶讃テーマソングの演奏

(高岡教区通信員 吉江 晃)