真宗大谷派(東本願寺)では、宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃事業の5つの重点教化施策の一つとして、「真宗の仏事の回復」を進めています。これは朝夕のお勤めや報恩講をはじめ、通夜・葬儀・法事などのあらゆる仏事が、御本尊を中心とした仏法聴聞の場として回復していくための取り組みです。ここでは各教区の動きを紹介します。




九州教区では「真宗の仏事の回復に資する事業」としてアフターケア通信の作成、発行に取り組んできました。
当事業はご本尊授与という機会にご本尊を手渡すだけでなく、その後、受け取られた方々が仏法に出あう機縁を創出することを願って、月々の行事や仏事まつわるあれこれ、荘厳の紹介などを載せた通信を直接送付するものです。



このアフターケア通信は、九州教区へ改編される前に旧長崎教区で行われていた事業を、九州全域に広げていくべき事業と教化本部で判断し、長崎で使われていた通信を新たにリニューアルし九州教区版の作成に取り掛かりました。


同じ九州内といえども地域性や風習が違うため編集作業には困難もありましたが、発行に向けてそれぞれの地域から参加いただいた委員の方々のご助力もあり、ご本尊と同時にお渡しする基本号と、毎月初めに届く各月号(12か月分※詳細はページ最下部のURLを参照ください)が完成しました。


送付を始めてから見えてきた課題の中で、封筒には専用のデザイン封筒を用いて届いた方が一目で分かるように工夫しました。また完成したデータのPDFを九州教区HPでダウンロードできるようにし、ご寺院などでも活用できるようにしています。これらのこともあって送付を始めて時間が経っていくに連れて、九州内での認知が広がってきています。



実際に受け取った方々からは「毎月楽しみにしています」といった声や、「たくさん勉強させていただいています、ありがとうございます」といった声が届いています。また、受け取った方々だけでなくご寺院からも「月参りで皆さんにお渡ししています」「永代経や報恩講の際に活用しています」という声もあり、門徒と寺院をつなぐきっかけとなっているようです。


今後は本山からの事業助成が終わった後も、九州教区として予算化し郵送を続ける予定です。興味のある方はぜひ以下から九州教区のHPをチェックしてみてください。


アフターケア通信


(九州教務所)