菊門は1909(明治42)年に起工され、1911(明治44)年3月に竣工しました。
菊門の名称は、その昔は朝廷からの勅使がしようしたため勅使門とも呼ばれました。組物に極彩色を施し、門扉には金色の大菊花を浮き彫りにしています。
設計は京都府技師であった亀岡末吉によるもので、棟梁は名古屋の鈴木幸右衛門です。寄進人も名古屋の神野金之助と富田重助であったため、漆の下塗までの製作を名古屋で進めれられ、列車で京都まで部材を運びました。
運ばれた部材は組立の後に黒漆本塗り、組物彩色、錺金具製作が本山の工作場で行われて竣工にとなりました。
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