毎年12月4日~10日は「人権週間」です。
そこで宗派でも毎年、「人権週間ギャラリー展」を開催しています。
今年のテーマは「御同朋からの問いかけ2024 ―「是旃陀羅」問題について― 」です。
現在、真宗大谷派は、宗派をあげてこの「是旃陀羅」の課題に取り組んでいます。今年1月には是旃陀羅問題学習テキスト『御同朋を生きる』が発刊されました。全国の教務所や各寺院において、学習会や輪読会が始まっています。
テキスト発刊にあわせ、問題の周知とさらなる課題の共有をはかってまいります。
ご参拝の折には、ぜひともお立ち寄りください。
開催要項
■ 期 間 ・・・ 2024年12月4日(水)~25日(水)
■ 時 間 ・・・ 9時~16時
■ 会 場 ・・・ 真宗本廟(東本願寺)参拝接待所ギャラリー1階
■ 内 容 ・・・ 第1部 「旃陀羅」差別と仏教
第2部 教団の歴史的罪責
第3部 御同朋・御同行への裏切り
第4部 『観経』序分をどのように受けとめるか
■ 企 画 ・・・ 真宗大谷派(東本願寺)解放運動推進本部
その他
解放運動推進本部のホームページでは、「是旃陀羅」問題に関する資料や講義動画等を公開しています。下記のリンクからご参照ください。
* 「人権週間」とは *
1948(昭和23)年12月10日、国際連合第3回総会において、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の基準として、「世界人権宣言」が採択されました。世界人権宣言は、基本的人権尊重の原則を定めたものであり、人権保障の目標や基準を初めて国際的にうたった画期的なものです。この採択日である12月10日は、「人権デー(Human Rights Day)」と定められています。
そこで日本では、毎年12月4日から10日を「人権週間」と定めています。この期間、各自治体や学校、公共団体等においては、人権に関わる様々な取り組みがなされています。
* 「是旃陀羅」問題とは *
「旃陀羅」とは、古代インドの身分制度において「賤民」として差別されてきた人びとを差す、”チャンダーラ”を音写した言葉です。差別社会を背景とするこの語が、『観無量寿経』序分の中に「是旃陀羅 不宜住此(これ旃陀羅なり、よろしくここに住すべからず)」と説かれています。しかしこれまで宗門はこの問題と十分に向き合うことができていないばかりか、教学・教化の歴史をかえりみれば、かえって差別を温存し助長するような僧侶の姿勢がありました。今なお差別に苦しむ人びとから、その罪責と現在の私たちの信仰を問うているのが是旃陀羅問題です。あらためて『観無量寿経』序分と向き合い、差別・被差別の関係を超えて、真に同朋として出あいなおす歩みをはじめてまいります。