2025年3月29日(土)青森県野辺地町にある西光寺(東北教区青森県第3組)において、10年前に埋めたタイムカプセルの開封式が執り行われました。この企画は、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に向けての施策であった本山指定による「真宗子ども講座」による最終企画で、当時5年後の再会を願ってタイムカプセルが2010年に埋められ、2015年に一度掘り起こし、再度5年後の再会を誓い埋められたものでした。2020年に一度その時を迎えましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響下で延期され、ようやくこの度、開封式を迎えられました。
当日は遠近各地より、当時子どもだった参加者が大人の姿で来訪し、また当時のスタッフも多く参集いただきました。大人になった参加者の姿に、どこか当時の面影を感じながら、「〇〇くんか?」と、ドキドキしながら尋ねるスタッフの姿がとても印象的でした。
タイムカプセルを掘り起こし、それぞれが「未来のわたし」へ向けた手紙を手にすると、笑い声と共に読む人、恥ずかしさで赤面する人、思い思いに書いた手紙に和気藹々とした雰囲気で開封式は進みました。
当時スタッフだった藤井慶史氏(東北教区秋田県北組浄明寺住職)より法話があり、「この先、何かに躓いたり、壁にぶつかった時は、遠慮なくお寺を訪ねてきなさい」とのメッセージに、すでに社会人となった参加者たちは、「現代社会の生きづらさの中で、こういった場所があるということが幸せだ」、「もっと多くの人に、お寺って楽しいところだと知ってもらいたい!」などの感想を述べていました。
最後は参加者もスタッフも別れを惜しみながら、閉会してもしばらくその余韻に浸っておりました。次は京都?青森?それとも仙台?でお酒も飲みながら会いたいと、再々度の再会を約束してそれぞれの生活に戻っていきました。
「数年後にまた会おう!」という今回のタイムカプセル企画は、子どもから青年世代へと関係性を継続させたいとの当時のスタッフがしかけた数年越しの企画でしたが、思いのほかスタッフもその再開に喜びを分かち合えた企画となり、大変すばらしい企画となりました。
ぜひ、今後の子ども会企画等の記念事業としておすすめです!
(青少幼年センター主幹 鷲嶺 彰宏)