城端別院善徳寺の虫干法会と井波別院瑞泉寺太子伝会は、ともに7月に勤められます。
そのお斎で振舞われるのが「さばずし」です。
両寺院のさばずしは、酢でしめる「きずし」とは違い、寿司の原点といわれる「なれずし」です。
作り方葉3枚におろした鯖に塩をして、ご飯で挟むようにして樽におおよそ20段ほど重ね、重石をして乳酸発酵させます。
善徳寺のさばずしは、米と塩、山椒の葉だけで漬けられ、瑞泉寺のさばずしには、さらに米麹・酒・とうがらしが入ります。
5月に漬けられて、蔵でおおよそ2ヶ月発酵させた鯖寿司は、深い味わいがあります。
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