宗祖親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃事業「別院活性化プロジェクト」の取り組みを踏まえ、今後の別院や寺院の運営について議論を深めていただくためのツールとして、ボードゲームを作成しました。
別院のみならず、ゲームで使われる「別院」という言葉を「寺院」と置き換えることで、1ヵ寺の運営を議論することにも活用いただけます。ぜひ積極的にご活用ください。

1.「別院会議」とは?


「別院会議」は、今後の別院や寺院の運営について「次の世代に教えをつなぐため、何をどう考えていったらよいか?」のヒントを得る対話型寺院運営ボードゲームです。
ゲームでは、10年後の伽藍維持が困難な状況に直面している架空の別院について、3~6人の参加者が、1年交代で輪番(行動カード決定権者)を担い、話し合いをしながら別院運営を考えていきます。
「地域住民とのつながり」「寺院や門徒とのつながり」「資金の増減」という3つの指標の数値が書かれた24枚の「行動カード」が議論を深める道しるべになります。最終的に選択した12枚のカードによって、6年後の別院の姿が可視化できるようになっています。
さぁ、一人一人が主体者となって、“あなた”の次世代に教えをつなぐ一歩を踏み出しましょう!

2.「ボードゲーム」で考える理由


ゲームという形をとることで、参加者の年齢や立場、肩書きにとらわれず、平等な立場から議論ができるという利点があります。また、中長期的な視点や人とのつながり、資金面等、全体を可視化し、議論を重ねることで、自分と異なる視点を交えながら、別院や寺院の運営をシミュレーションすることができます。
別院や寺院の将来を考える、そんな大切なことだからこそ、ゲームを利用して自由な発想で「お寺に関わる次世代の人々」を想像しながら、たくさんの意見を出し合ってみましょう!

3.活用方法


このゲームは、別院や教区で活用いただけるほか、ゲームで使われる「別院」という言葉を「寺院」と置き換えることで、1ヵ寺における運営の考え方や進め方のヒントも得られるよう作られています。
教化委員会や諸研修のメンバーでの実施、職員研修等の他、1ヵ寺を対象とした寺院活性化の取り組みにもお役立ていただけます。
また、参加者を代えたり、同じメンバーであっても、その時々の議論で展開が変わるので、ぜひ繰り返しご活用ください。

4.ゲームの進め方


60分のゲームだけで議論を進めることもできますが、事前・事後の作業シート(ワークシート)を活用して、ゲームでの議論を深めることをお薦めします。なお、事前・事後の作業を行う場合は、ゲームも含めて全体で120分程度の時間が必要です。

ダウンロードコーナー

ゲーム進行マニュアルやゲームの前後で活用いただける作業シート(ワークシート)をダウンロードいただけます。

《ゲームのルールを知るために》

ルール説明【A4タテ/参加人数分印刷】


ゲームの「初期設定」「目標」「ルール」を記した説明書です。
参加者へ配布してお使いください。

内容物と準備方法【A3タテ推奨/必要数印刷】


事前にゲームの流れを確認したいときや、予備としてお使いください。
※ゲーム本体にも同じものが封入されています。(参加者への配布は不要)

進行台本【A3ヨコ推奨/進行役人数分印刷】


ゲーム進行役の方のための進行台本です。(参加者への配布は不要)
ゲームを進めるための時間配分や、進行上のポイント等を示しています。また、ゲーム前後の作業シート(ワークシート)活用の流れについても示してあります。

「行動カード」一覧【A3ヨコ推奨/必要数印刷】


24枚の「行動カード」の一覧です。
ゲーム進行役の方の事前確認資料としてご利用ください。
必要に応じて、参加者へ配布いただいても結構です。

《ゲームをはじめる前に使うもの》

事前作業シート-個人用-【A4タテ/参加人数分印刷】


ゲームに参加いただくにあたって、別院(寺院)に対して参加者自身が持つ様々な視点を可視化して、整理していただくための個人ワークシートです。
参加者が、ゲームに臨む立ち位置を事前に整理して参加いただくことで、ゲーム中の論点がはっきりします。
参加者へ配布してお使いください。

《ゲーム中に使うもの》

記録シート【A4タテ/1チーム1枚印刷】


各ターン(1年目から6年目)に選んだカードの記録を取ります。
各ターンの輪番さんが決定した「行動カード」2枚を用紙に記入して、次の年の輪番さんに回してください。
「6年後の状態」には、最終的なゲームボード上のチップやコマの数値を記載してください。
1チーム(最大6名)につき1枚、配布してください。

《ゲーム終了後に使うもの》

事後作業シート-個人用-【A4タテ/参加人数分印刷】


ゲーム後、こちらのシートを使って、参加者個人のところで、感想や想いなどをまとめてみてください。
時間が限られる場合は、このシートの作成を省略して、次の「【グループ】事後作業シート」に進んでいただくこともできます。
参加者へ配布してお使いください。

【グループ】事後作業シート【A3ヨコ/1チーム1枚印刷】


ゲームを終えた後、実際の別院(寺院)のことを念頭に参加者全員で話し合うための作業シートです。
1チーム(最大6名)につき1枚、配布してください。

すべてのシートを一括でダウンロードする場合は、こちら

4.ゲーム利用の申し込みや問い合わせ


ゲームを利用されたい方(真宗大谷派の別院・寺院・教会に限ります)は、真宗教化センター寺院活性化支援室(メール:kikaku@higashihonganji.or.jp TEL:075-371-9208)までお問い合わせください。ルール等のお問い合わせもお気軽にご連絡ください。

なお、ゲームは2024年初めを目途に各教務所に配布します。

また、ゲームの活用事例がありましたら、ぜひ支援室まで情報をお寄せください。こちらのページで事例を随時紹介してまいります。


《「別院活性化プロジェクト」参考資料》

・人生100年時代の生き方を応援する『お寺の開き方』

・僧侶がまちに出て仲間をつくるガイドブック『まちとつながるために』

お寺の開き方
まちとつながるために