非戦・平和の課題についてのお知らせ
仰せになきことを仰せとして
真宗大谷派は、先の大戦において宗祖親鸞聖人の仰せになきことを仰せとして語り、戦争に協力してきた歴史があります。私たちはその罪責を忘れず、歴史から学び、戦争を許さない、豊かで平和な国際社会の建設にむけて、すべての人々と歩みをともにすることを誓っています。

全戦没者追弔法会

真宗大谷派では、過去に侵略戦争を聖戦と呼び、親鸞聖人の仰せになきことを仰せとして語った宗門の罪責を表明しました。以降、春の法要期間中に「全戦没者追弔法会」をお勤めしています。戦争でいのちを奪われた方々を憶念し、仏が願われた「兵戈無用」(『仏説無量寿経』)の教えから、私たちの今を問い直す法要です。

不戦決議

不戦決議

戦後50年の節目に、1995年6月、宗参両議会にて可決。不戦と平和を希求する宗門の姿勢を示した。

非戦決議2015

非戦決議2015

戦後70年の節目に、2015年6月、宗参両議会にて可決。

非戦決議2022

非戦決議2022

ウクライナ情勢を受け、2022年6月、宗参両議会にて可決。

追弔の偈

追弔の偈

法要の願いを詩で表現された『追弔の偈』(作:高 史明)を毎年、朗読。

過去の朗読の様子はこちら

非戦・平和展

全戦没者追弔法会の関連事業として、非戦・平和展を開催しています。

2020年「日常の中の戦争―私、この恐ろしき者よ―」

2019年「悲―人間、この恐ろしき者よ―」

2018年「兵戈無用―正義と正義の対立を超えて」

2017年「兵戈無用―過ちを繰り返さないために」

2016年「兵戈無用―戦争は戦争の顔をしてこない」

2015年「戦後七十年―歴史の検証と念仏者の責務」

2014年「平和憲法の精神に学ぶ」

髙木顕明と遠松忌法要

世間が日露開戦に沸き立つ時代、非戦と平等を願い、差別を問うた僧侶がいました。和歌山県新宮市浄泉寺住職の髙木顕明師は、当時の誤れる国家主義を問い、南無阿弥陀仏に生きようとしました。その結果、顕明師は「大逆事件」に連座し、国家に追随した宗派からは「擯斥(追放)」処分されました。私たちは、宗派の過ちと師の事績に学び続けるため、毎年、大阪教区髙木顕明の事績に学ぶ実行委員会と難波別院と共に、遠松忌法要を勤めています。顕明師の非戦と平等の願いを訪ね、志を継ぎ、自らの歩みとなることを願ってやみません。