所長
【仏教学】

織田 顕祐
Oda Akihiro

【研究領域・関心】
中国日本華厳教学研究・漢訳大乗経典研究・大乗仏教思想史研究

暫く前まで一貫して、中国の華厳教学の解明を志して来た。そこから華厳教学の根拠である『華厳経』そのものの教えを明らかにすることが現在の研究の中心となっている。同時に親鸞『教行信証』の大乗仏教における立ち位置と、それが現代の人間に何を教えようとするのかに大きな関心がある。

【経歴】

1954年愛知県生まれ。大谷大学文学部仏教学科卒業。大谷大学大学院博士後期課程を経て、2007年大谷大学教授。大谷大学名誉教授。博士(文学)。

【最近のイチオシの一冊】
稲垣えみ子『家事か地獄か』(マガジンハウス、2023年)
【一言コメント】
全国新聞の論説委員としてバリバリ活動していた著者が、東北大震災を機に豊穣で奢侈な現代社会を振り返って、ミニマムな生活に転ずる記録。稼いで使うという現代の生活が如何に地獄をもたらし、必要な家事は自分で行うことが健全な身体と時間・空間の豊かさを回復すると説く。具体的だが鋭い現代文明批判である。
【所属学会】

日本印度学仏教学会、日本仏教学会、東海印度学仏教学会など

【主な執筆】
著書

『華厳教学成立論』(法蔵館、2017年)
『大般涅槃経序説』(東本願寺出版、2010年)
『『華厳経』綱要』(同、2023年)
『曇鸞『浄土論註』の新研究』(共著、法蔵館、2024年)など

論文

「普賢行の思想史的考察と親鸞の思想」(『真宗研究』第68輯、2024年)
「親鸞における「大乗」の課題−生涯をつらぬく『廟崛偈』の意義−」(『同朋仏教』第60号、2024年)など。

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