①同一講師による講義、座談会を通じて聖教に親しむ連続講座
②身近な聖教を通じて、聖教の読み方、学ぶ意義を確かめる
③真宗に学び、生きることの尊さ、生きる道、なかまを探す
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人生の宝となる師と、言葉と、感動を獲得するために…
【実施のきっかけ】
長浜教区は、法務以外の仕事を兼職している寺院の割合が全国の中でも多く、退職を機に寺院に居住してから初めて教区や組の教化事業に関わるという方がおられます。そこで、その方々をサポートしていくことを目的として立ち上がったのが「親鸞サークルSOS(真宗おたすけサンガ)」です。
【How Toの始まり】
寺に身を置いて生活しているけれど、ご門徒からの質問に困ったり、またいずれは住職や坊守として寺院を引き継ぐ予定だが、自信がない…。等々一人で悩んでいることを解決するために、「衣体のたたみ方」「お講について」などお寺で生活をするうえでの具体的な疑問を解決するために場が開かれました。
【How Toの結果】
最初は、参加対象としている方たちが自由に参加できるスタイルを試行錯誤しながらの開催でした。お寺での疑問を各人が持ち寄って話し合いを行います。耳が痛い意見も、会を開くにあたって重要です。それは、「言ったからには参加する」という気持ちをもって参加していただけるからです。そして、How To編は、2010年度から2013年度まで年間3回、計9回の場を開きました。
【How Toから聖教学習へ】
How To編が一定の終了を迎え、次どのような開催形態・趣旨にするかを長浜教区教化委員会で話し合いを持ちました。そこで出てきた問題が、教区の教化委員会メンバーが固定化し、新しい方が入らないということでした。次世代に向けて新しい人を養成しなければならない!!だけど、定年になるまでやる気があっても、時間的制約があって、教化事業に関われない…。という課題が浮上したのです。
そこで次のSTEPとして立ち上がったのが「聖教学習入門講座」です。これは、何方でも自由に参加できる講座です。講師は、実際に教化委員会担当幹事と駐在教導の二人で大谷大学へ行って授業を受け、井上尚実大谷大学准教授にお願いすることになりました。この講座は、「和讃に学ぶ」をテーマに開催する連続講座で、1回の開催につき1首学びます。参加者は、平均約15名です。
【聖教学習の進め方】
基本的に、長浜教区暁天講座講師経験者、得度受式者、有教師(性別、年齢不問)の寺族を対象とした講座になっています。
1時間の講義のあと、1時間の座談会形式で2時間です。司会は、当日の参加者の中から駐在教導が指名します。
講義中、参加者の方は真宗聖典を開きながら真剣に聴聞され、座談会では活発な意見交換、講義での疑問などが話されました。なかには、大学のときからかかえられていた疑問を話される方もいました。
親鸞サークルSOSが考える座談会の重要性とねらいは、講師と受講者が距離を縮めて、受講者自身の参加意識を高め、関わってくれた人たちが自分たちで会を作ることにあります。
【最終的な目標】
最終目標は親鸞サークルSOSの受講者や講師全員で奉仕団として上山することです。真宗本廟に近い長浜教区ですが、兼職の寺院が多いため日程を合わせて上山奉仕に行くことは、とても難しいことなのです。最後の講座修了時に、みんなで真宗本廟研修を行いたいという願いのもと、開かれています。