生老病死をテーマに、仏教、浄土真宗、社会問題、平和、戦争、貧困、文化など企画展示を行っている〝しんらん交流館交流ギャラリー“
『 女性史に学ぶ学習資料集』刊行記念 真宗大谷派の女性近現代史展
●期 間:2021年 2月24日(水)~3月22日(月)
●会 場:しんらん交流館一階ギャラリー
● 開催にあたって
このたび、国際女性デー(3月8日)にちなみ、『女性史に学ぶ学習資料集』刊行記念「真宗大谷派の女性近現代史展」を開催します。
2019年12月に世界経済フォーラムが発表した、男女格差を測る「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は153カ国中121位。特に、政治など意思決定の場における女性の不在や経済格差が要因となり、順位を落としています。
実は、歴史にも色濃く「ジェンダーギャップ」があります。一般的な歴史の記録もそうですが、教団の歴史を見た時、表に出てくる女性はごく少数で、公的私的に残された記録は男性のものばかりです。時代時代を生きる女性の姿を辿ることは容易ではありません。
今回の展示は、女性室の活動の中で多方面から寄せられ蓄積してきた資料を通し、真宗大谷派における近/現代の女性の歴史を紐解きます。また、真宗大谷派内のジェンダーギャップがどう推移してきたか、女性参画の現状についても展示します。
長らく埋もれてきた女性たちの歴史を掘り起こし、そこからつながる今を確かに見つめることが、これから先を考えるための手がかりになればと思います。この身と社会に染み付いた「女らしさ・男らしさ」に縛られず、一人ひとりがお互いの存在を認め合い、共に解放される関係が開かれていくことを願っています。
真宗大谷派 解放運動推進本部 女性室