4月23日、大垣別院開闡寺において、慶讃テーマ「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」のもと、慶讃法要お待ち受け大会が開催されました。大会開催にあたり、新型コロナウイルス感染防止対策として事前申込制で参加者の募集が行われました。また、当日はサテライト会場である教区同朋会館講堂に大会の模様が中継されるとともに、大会の様子はYouTubeにてライブ配信されました。
大会に先立ち、大谷裕新門の剃刀により「仏弟子としての誕生の歓喜」と身の引き締まる思いの中、帰敬式が執行されました。
お待ち受け大会は午後から開会しました。尾畑英和参務の挨拶に続き、僧俗共々にとの願いのもと、「正信偈」が同朋唱和により勤まりました。
続いて、新門より「来る2023年の法要には、御真影の前で皆さまと共に宗祖の御誕生を慶び、念仏相続のご勝縁に遇わせていただきますことを心より念じております」と挨拶がありました。その後、「知恩報徳に起つ」を講題に、池田勇諦氏(三重教区桑名組西恩寺前住職・同朋大学名誉教授)による記念講演が行われました。
「親鸞聖人のご誕生を寿ぐということは、自分にとってどういう出来事なのですか。我が身の誕生が寿げるか、寿げないかが問われておる課題じゃないかと、これを慶讃テーマが私に訴えておる。そして、先輩の残された次の言葉をテーマに即していただいておるのです。それは『どう生きるかが問題ではない。何のために生きるかが問題である』。本当に大切なことは、そこで、なぜか、なぜかと問い返す根源的な思考です。根源的なものの考え方です」
と話されました。
本堂で大会に参加した方は「直接この場で雰囲気を感じ、みんなと共有できたよろこびをあらためて感じました」「ここ数年、本山へのお参りも行きづらい中、地元の別院に来られたことは本当にありがたい」と話しました。
このたびのお待ち受け大会がまさに勝縁となり、慶讃法要に向かって「誕生の慶喜」、責任と覚悟にて門徒と寺族が一丸となって歩んでいくことを確かめる大会となりました。
(大垣教区通信員 北條 邦康)