5月22日、長浜別院大通寺において慶讃法要お待ち受け大会が開催されました。当日の午前中には帰敬式が行われ、79人のご門徒が大谷(のぶ)(ふみ)鍵役による剃刀を受け、仏弟子としての歩みをスタートされました。帰敬式法話では伊藤(はじめ)氏(九州教区京都組德蓮寺)から「習慣は第二の天性となり、習慣は人の人生を決めていく」という言葉をいただきました。

帰敬式の様子

 午後からのお待ち受け大会は、大通寺本堂のほかに大広間と境内に隣接する大谷会館講堂の2会場を設けて映像配信を行いました。各会場とも満員となり、合計350人の参加者を迎えました。

 開会式では「今の時代こそ、私にとって念仏の教えを聞くことはどういうことか、宗祖親鸞聖人があきらかにしてくださったことは何かを確かめるときではないでしょうか」という大会の開催趣旨が宣言されました。「正信偈」を同朋唱和でお勤めした後、大谷暢文鍵役が挨拶され「私たちはみな、(ぼん)()の大地に立って共に教えを聞いてまいりましょう」と呼びかけられました。

 伊藤元氏による記念講演では、「人と生まれたことは大きな願いを背負って、仏法に()うために生まれてきたのです。生まれてきてよかったと思える自分に遇うために生まれてきたのです。自分自身を受けとめるということは、自分自身を大切に生きるということです」という言葉をいただきました。

最後に、金山正雄教区門徒会会長の閉会挨拶があり、「このお待ち受け大会を一人ひとりが人と生まれた「いわれ」をたずねていく契機としたい」という願いを共有しました。大会参加者からは「思い通りにならない平凡な自分にも生きていく道があること、今までのことが決して無駄ではないことを教えられ、感謝の気持ちとこれから生きていく勇気とをもらえた」との声もあり、お念仏の教えを聞く慶びをわかちあうことができました。

記念講演(伊藤元氏)

(長浜教区通信員 蜂屋良生)