真宗門徒の仏法の中で営まれる生活をとおしてあなたに届けられた、お念仏の教えが染みついた言葉を募集しています。身近に使っている言葉や聞いたことのある言葉をぜひ、教えてください。

応募にあたっては、「言葉」に「その言葉にまつわる背景や簡単なエピソード」を添えてお寄せください。

※応募いただいた言葉は「浄土真宗ドットインフォ」や冊子等でご紹介させていただく場合があります。ご紹介する際は、エピソードと言葉の使われた地域も記載いたします。エピソードにつきましては媒体への掲載にあたり校正することがありますのでご承知置きください。

応募はこちらから(googleフォーム)

募集期間:2023年3月30日まで

言葉とエピソードの例

【あたわり】

地域:北陸地方


数人で雑談している時、とある人の行動について話がおよんだ。その人は何事にも丁寧にする人で、それを褒めていたのだが、ひとりがその人の性質を「あたわりやね」と語った。するとその場にいた皆、「そや。あたわりや」と、もらったものとして共有しあった。また、短気ですぐ怒る人も「あたわり」と表現した。世間の物差しで良い事も悪い事も、いただきもの、たまわったものだということを日常の中で確かめた言葉。

【お浄土へまいらしてもらはりました】

地域:滋賀県湖北


祖母が亡くなった時、仕事で遠方にいた私に電話で母から伝えられた言葉でした。「亡くなった」ではなく「お浄土へまいらさせていただいた」と言われたのが、心に残っています。滋賀県の湖北では、人が亡くなった時にこの言葉を使います。母は嫁に来たので地元ではないのですが、しっかり湖北の文化を継承していると感じました。

【御目覚まし】

地域:熊本県上益城郡


「お通夜の時に、香典とは書かずに「御目覚まし」と書いて持っていくんです」。座談会での言葉。「亡き人を目の前にして自分もやがて死んでいく身であるということに目が覚める。そういうことを亡くなった人に学ばせていただく」と住職さんは語っておられた。門徒さんは、地域の風習として知ってはいたが、最初は意味がわからなかったという。後々、宗教ってこういうことを教えてくれるのか、お寺さんの役割って大きいなと改めて感じたとのこと。

【泣き寄り】

地域:熊本県球磨郡


「昔からね、お葬式は「泣き寄り」と言うてました」。座談会でのご門徒さんの言葉。「泣きながら寄ってくるからでしょうね。もう何年も会っていない方が来られることもあるでしょう。亡くなった方が私たちを会わせてくださるっていうのを、非常に感じます。元気じゃったですかって言ってね。そこからまた交際がはじまった人もある。やっぱり死者の力ですよ。死んだ方の力ですよ、皆さんが寄るっていうのは」と続く。


【お問い合わせ】

真宗教化センター寺院活性化支援室
TEL:075-371-9208 メール:kikaku@higashihonganji.or.jp