勤行の様子

5月29日、三条別院を会場に慶讃お待ち受け大会が開催され、394人が参加しました。大会の様子は「三条別院YouTubeチャンネル」でライブ配信されました。  この大会は、慶讃テーマ「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」のもと、宗祖の御誕生と立教開宗の意義を私たち一人ひとりが尋ね、慶讃法要をお迎えするためのさまざまな取り組みの歩みを始めるという趣旨のもとに開催されました。 三条教区は教区改編によって2023年に新潟教区になることが予定されており、今回の大会は三条教区としての最後の大きな行事となりました。

 午前中は大谷(ゆう)新門による帰敬式が執り行われ、39人が受式しました。午後は記念植樹式が行われ、別院の花壇にハナミズキが2本植樹されました。その後、本堂において同朋唱和による勤行、廣瀬(しずか)氏(大垣教区妙輪寺)による記念講演が行われました。

 新型コロナ感染防止対策として事前申込した教区内各組団体参拝を中心に、久しぶりに別院の大きな本堂にお念仏の声が響きました。参加したご門徒は「こうやって集まれるのがいい」という声や、「お念仏の教えのもとに集い、同朋である仲間に会えることの喜びを感じることができた」という声が聞かれたなか、私も、久しぶりにたくさんの方々に会うことができ、人や場の意味をあらためて感じることができました。

 記念講演では「親鸞聖人は90年のご生涯をかけて私たちのために立教開宗くださった」と話され、教団の存在意義について「共に学び、共に歩み続けることのできる」とお話いただき、立教開宗とはどういうことか、その意味を考えさせられました。

 三条教区では2015年5月に教区御遠忌法要が厳修され、期間中は別院に多くの参拝があり、とても賑わっていました。法要を機に多くの人が念仏の教えのもとに集い、ますます真宗の教えが栄えることを期待しながらさまざまな事業に取り組んできました。コロナ以降その場が失われてしまい、寂しい思いもしてきました。

「本願(りき)にあいぬれば むなしくすぐるひとぞなき」(『真宗聖典』490頁)

植樹式の様子

 滞りなく諸行事を行いきることではなく、親鸞聖人の願いに立ち返り、何のための法要だったかを問い続け、その願いを次につなげていくことが、私が今を生きている意義なのだと思います。

(三条教区通信員 関 彩子)