10月8日、三重教区お待ち受け大会が開催されました。午前は、桑名別院本統寺において、大谷(ゆう)新門剃刀による帰敬式が執り行われ、新たに75人の仏弟子が誕生しました。午後は、柿安シティホール(桑名市)において、講演とパネルディスカッションが行われ、約400人が参加しました。真宗宗歌を唱和した後、花山孝介三重教区会議長、酒井(ひさし)参務の挨拶がありました。続いて、安田雅三重教務所長の調声のもと勤行があり、教区教化委員及び各諸団体より選出された代表が出仕しました。その後、大谷裕新門による挨拶があり「宗祖聖人が顕らかにされた本願念仏のみ教えに生きようではありませんか」との言葉が参加者へ届けられました。


帰敬式の様子

引き続き、「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」を講題に、(たか)(やなぎ)(まさ)(ひろ)氏(学仏道場回光舎舎主)の講演が行われました。高柳氏は、自身の体験をもとに、「阿弥陀さんのa-mitaとは、計らない、断定しないという意味。阿弥陀さんの計らない心の光にふれて、自分がいかに人を計り、決めつけているかに気づかされる。そこに懺悔(さんげ)()こる。気づかされて頭が下がると、目の前の存在を拝むことができる。これが礼拝であり、礼拝がなければ、目の前の存在に本当に()うことはできない」と語りました。


講演(高柳正裕氏)

続いてパネルディスカッションが行われました。パネリストに慶讃テーマの作成に関わった()(しば)依子(よりこ)氏(東北教区淨專寺)、中山(いく)(えい)氏(長浜教区徳満寺門徒)、講師の高柳正裕氏を迎え、コーディネーターの大橋(こう)(ゆう)氏(三重教区浄願寺)の進行のもと、慶讃テーマが発表されて3年を経た今、一人ひとりの歩みの中でどのようにテーマを受けとめているか、また、慶讃テーマが策定される中で大切にしていたことなどについて語り合われました。最後にパネリストから大会参加者へのメッセージが伝えられました。その後、合唱団「ひかり」による「回向(えこう)曲」合唱の様子がビデオで上映され、林恒男教区門徒会長の挨拶の後、恩徳讃を唱和し、大会が閉会しました。午後の部は、ライブ配信も行われ、当日は約180人が視聴しました。それ以降、約1,300回を超える視聴をいただいています。


(三重教区通信員 山田潤貴)