10月29日、難波別院(大阪市中央区)を会場に、慶讃法要お待ち受け大会を開催しました。本大会は一人でも多くの方の参加を願い、教区内別院(天満別院、八尾別院大信寺、茨木別院、大和大谷別院、堺支院)をサテライト会場とし、さらにはご自宅等からも視聴できるよう、YouTubeでのライブ配信も行われました。難波別院での招待者、募集参加者172人に加え、ライブ配信での参加者100人、スタッフ60人の合計332人が参加しました。
大会当日は、木越渉宗務総長の挨拶の後、勤行があり、引き続き大谷暢裕門首の挨拶がありました。その後、一楽真氏(大谷大学学長・小松教区宗円寺住職)による記念講演が行われました。
一楽氏は、「智慧光のちからより 本師源空あらわれて 浄土真宗をひらきつつ 選択本願のべたまう」(『真宗聖典』498頁)というご和讃を紹介し、浄土真宗を開いたのは法然上人であるという親鸞聖人の姿勢を教えてくださいました。その上で、幾度の法難(専修念仏の弾圧)を縁として、法然上人の教えの意義をあらためて顕かにされたのが親鸞聖人のお仕事、ご苦労であり、法然上人と親鸞聖人、お二人で浄土真宗を開顕されたと力強く語られました。堂内にお念仏の声が響きわたる中、最後に溝口重雄教区門徒会長が挨拶し、大会が閉会しました。
参加者からは、「親鸞聖人の辿ってこられた道がよく理解できた。本山での慶讃法要は連れていかれるという感覚ではなく、自ら参加したいと思えるようになった」(10歳男性)、「サテライト会場で参加し、はじめは違和感があったが、いつの間にか気にならなくなった。今後もこのような取り組みを継続してほしい」(70代女性)との声が聞かれました。
大阪教区では教区基本テーマ・教区慶讃テーマとして「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう―みんなに願いがかけられている―」を掲げています。本テーマを道標として、3月からの慶讃法要、そして2025年度以降に予定されている大阪教区慶讃法要に向けて、50年に一度のこの勝縁を大切に歩んでいきたいと思います。なお、一楽氏の記念講演は記念冊子として発行する予定です。
(大阪教区通信員 志紀正機)