真宗大谷派は、かつて仏法の名のもとに、多くの青年たちを戦場へと送り出したという戦争への加担の歴史を有しています。その懺悔の思念のもと、真宗大谷派では戦争責任の問題を真正面から受け止め、毎年4月に「全戦没者追弔法会」を勤め、また、1995年には宗議会・参議会による「不戦決議」、2015年には「非戦決議」という非戦の誓いを表明しています。
来る4月2日、真宗本廟(東本願寺)において、「全戦没者追弔法会」を勤めます。
本年も、席をすべて椅子席とし間隔を空けるなど、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染予防措置を講じたうえでお勤めいたしますが、例年どおりの参拝がかなわない方も多いことから、インターネットにてライブ配信を行います。ぜひご覧ください。
10時~ 全戦没者追弔法会【御影堂】⇒「真宗大谷派東本願寺【公式】YouTubeチャンネル」
10時20分~ 法要(楽)【御影堂】
11時30分~ 記念講演 【御影堂】
講師:牛島貞満さん(元小学校教諭)→【資料①】
14時~ 全戦没者追弔法会シンポジウム【しんらん交流館 大谷ホール】⇒「しんらん交流館 YouTubeチャンネル」
パネリスト:牛島貞満さん(元小学校教諭・記念講演講師)→【資料②】
普天間朝佳さん(ひめゆり平和祈念資料館館長)→【資料】
福島栄寿さん(大谷大学教授)→【資料①】【資料②】【資料③】
コーディネーター:長谷暢さん(沖縄開教本部出仕)
■不戦決議・非戦決議
真宗大谷派の最高議決機関である宗会(宗議会(僧侶議員で構成)・参議会(門徒議員で構成))において、1995年に「不戦決議」、2015年に「非戦決議」が可決されました。「不戦の誓い」、「真の平和」を希求する当派の姿勢を明確に示すものです。
■表白・開催趣旨文
「全戦没者追弔法会」は、戦争でいのちを奪われた方々を憶念し、仏が願われた兵戈無用(仏説無量寿経)の教えから私たちの今を問い直す法要です。
今年のテーマは「戦争を起こすのは人間です」です。
■追弔の偈(うた)
毎年、この法要の願いを詩で表現された『追弔の偈』(作:高 史明)の朗読を行います。