
中村 玲太
Nakamura Ryota
法然、並びに法然門流の思想形成について研究しています。法然や各法然門下の思想研究は、それぞれの系譜の中で豊富な知見が蓄積されてきました。ここで今一度、各宗派内の研究を横断し、中世浄土教、あるいは諸外国との連関を見据えた浄土教学という視点から、浄土が照らしてきた人間の問題について学ぶことが課題です。
1987年茨城県つくば市生まれ。東洋大学文学研究科インド哲学仏教学専攻博士後期課程退学。博士(文学)。親鸞仏教センター研究員、事務嘱託を経て、現職。山陽教区明泉寺衆徒。親鸞仏教センター嘱託研究員。
三枝暁子『日本中世の民衆世界――西京神人の千年』(岩波新書、2022年)
真宗教学学会 、東アジア仏教研究会、西山学会、日本印度学仏教学会、佛教史学会
「悪凡夫正機」の歴史的意義――聖道門への対抗言説に注目して」(『現代と親鸞』第47号、2022年)
「中世仏教綱要書と浄土宗西山義」(『佛教史學研究』第63巻第2号、2022年)
「西山義における「学解」解釈の転換――證空を中心として」(『真宗教学研究』第43号、2022年)
「他力論と〈ひとつの仏教〉――道教顕意を一視点として」(『印度學佛教學研究』第70巻第1号、2021年)