「蓮如上人御影吉崎別院御下向式」
毎年4月17日、真宗本廟・阿弥陀堂にて、「蓮如上人御影吉崎別院御下向式」が執り行われます。御影お腰延ばしの儀、勤行、御影お巻納めの儀の後、御影は御輿に納められ「蓮如上人、吉崎へ御出立-」のかけ声と共に、蓮如上人御影道中の一行が、福井県吉崎別院へ向けて真宗本廟を出発します。
「御下向1日目(4月17日)」~報告~
【御下向式】
吉崎別院までの道のりはかつて蓮如上人が歩まれた道。各地の会所に立ち寄りながらおつとめ・法話が繰り返されます。それは蓮如上人のご生涯を追体験する歩みでもあります。
御下向式の冒頭、里雄康意宗務総長は、熊本・大分の震災に哀悼の意とお見舞いを申し上げつつ、被災された方々に心を寄せて執り行うと挨拶しました。また、「蓮如上人が吉崎におられるころになされた御文は念仏の心を伝えることであり、名号・本尊を手渡されたのは御本尊を大切にする生活、正信偈の開板は宗祖の言葉に依って生活することを勧められた。
240キロの御下向、280キロの御上洛の道中において、会所ごとに信仰座談を繰り返す御仏事が御影道中である」と述べ、何が起こるか分からない日々の中であるけれども、無事に帰ってきていただきたいとの言葉を送られました。
240キロの御下向、280キロの御上洛の道中において、会所ごとに信仰座談を繰り返す御仏事が御影道中である」と述べ、何が起こるか分からない日々の中であるけれども、無事に帰ってきていただきたいとの言葉を送られました。
【夜の法座】
真宗本廟を出発したあと、約10キロ歩いて立ち寄った岡野季雄様宅、そして閑栖寺様で歓待をうけて、さらに約5キロ先の本日の宿泊会所である等正寺様に到着いたしました。
等正寺様では、組内法中が参勤されての勤行、そして随行の教導である佐竹圓修さんから法話をいただきました。「当流の安心のおもむきは」から始まる蓮如上人の御文の「ただあきなひをもし、奉公をもせよ、猟・すなどりをもせよ」という言葉、そして本山から吉崎までお連れする御影のお顔の表情に、身分の貴賎や職業によって救われるのではない、念仏一つが私たちを救うのだと、あらゆる人々とともに交わっていかれた蓮如上人の姿をいただくことができました。
その後、明日の出発について打ち合わせ(5時から晨朝勤行そして朝食、6時に出発)をしたあと、すぐに本堂で翌日に向けてのコンディションをそれぞれ整えてから就寝となりました。
明日は、さらに長距離の移動。各地域の道中・会所で、蓮如上人をお待ちになる方々がおられます。
■真宗本廟(京都府京都市)
■閑栖寺(滋賀県大津市)
■等正寺(滋賀県大津市) 宿泊所