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岡崎別院の仏花学習会から立花のコツをご紹介

岡崎別院を会場に、京都教区の山城第1組、山城第2組の坊守さんが中心となり仏花学習会「はちす会」を開催しています。はちす会では、毎月1回、それぞれが花瓶を持ち寄り、各お寺の本堂に荘厳する仏花の立て方を学んでいます。会の講師は、大阪の「佛華研究会 ちいちの華」の方々が担当されています。

同会では、仏花を立てる際、前方だけではなく横や後ろから見ても美しい立体感のある仏花を意識しながら学びを深めておられます。

今回は、岡崎別院、はちす会、ちいちの華にご協力いただき、はちす会の学習内容である仏花の立て方を動画でご紹介します。各お寺で仏花を立てる際にお役立てください。

 

協力:岡崎別院・はちす会・ちいちの華/企画・制作:しんらん交流館

 


【仏花の立て方 役枝編】

仏花の形をご紹介しています。仏花は、花材それぞれの配置を示す「役枝」を基本とする「立花」形式が用いられています。本編では、役枝の名称や配置をご紹介しています。仏花の形を確認する際にお役立ていただけます。

役枝

  1. 真(しん)
  2. 胴・後囲(どう・うしろがこい)
  3. 正真(しょうしん)
  4. 見越(みこし)
  5. 副(そえ)
  6. 請(うけ)
  7. 控枝(ひかえ)
  8. 流枝(ながし)
  9. 前置(まえおき)

 

 

 

 

【仏花の立て方 道具作成編】

仏花を立てる際に必要な道具の作り方をご紹介します。花瓶の中に直接花材を入れるだけでは、隙間が多くグラグラしますので、昔から固定具として込み藁や竹などを使用して花材を固定しています。今回は、安価で長持ちする塩ビ管を使用した固定具を作成します。

花瓶は、荘厳される場所によって大きさや形状が様々です。外観では同じように見えても、内側の筒の形状が異なる場合があるので、お手持ちの花瓶に合わせた固定具の作成が必要になります。

 

固定具
固定具

 

固定具(受け筒付)
固定具(受け筒付)

 

 

 

【仏花の立て方 道具の使い方編】

仏花を立てる際に必要な「道具」とその使い方についてご紹介します。ハサミの使い方や針金とフローラテープを使用した花材の加工方法なども紹介しています。

 

道具

 

 

 

 

【仏花の立て方 実践編①】

受け筒を使用しない仏花の立て方をご紹介します。(固定具のみを使用して花瓶に直接花材を立てていきます。)

高さが約1mまでの仏花を立てることができます。花瓶は約25cmまでの高さのものを使用します。

 

花材1

 

■今回使用した花材■ 

ヒ バ (3本)
ドラセナ (赤・1本)
グラジオラス (薄ピンク・1本)
(白/黄色・各1本)
小菊 (白・3本)
カーネーション (赤・1本)
スターチス (薄紫・1本)

 

完成1

 

 

 

 

【仏花の立て方 実践編②(受け筒付固定具)】

受け筒付の固定具を使った立て方をご紹介します。

1mを超える大きな仏花を立てることができます。今回は1.5mの高さになるよう立てています。花瓶は約35cmまでの高さのものを使用します。

 

花材2

 

■今回使用した花材■ 

コウヤマキ (1本)
ヒ バ  (3本)
キャラ (2本)
ハラン (3枚)
ドラセナ (赤・1本)
ルスカス (1本)
菊    (白・2本)
  (黄・1本)
小菊  (白・1本)
ガーベラ  (1本)
ピペリカム (1本)
カーネーション (赤・1本)
スターチス    (青紫・1本)
グラジオラス (丈の長いもの・1本)
オンシジュウム (丈の長いもの・1本)

 

完成2

 

 

 

 


※仏花の立て方は、地域毎に様々な特徴があります。今回は、岡崎別院、はちす会、ちいちの華にご協力いただき、同別院での学習会の様子を収録・配信いたしました。

 

 
真宗大谷派 岡崎別院
ホームページ http://okazakibetsuin.com/

 

佛華研究会 ちいちの華