長期休みに子ども会を行なっている寺院は多いことと思いますが、岐阜高山教区・清見組でも夏休みにあわせて子ども会が開かれました。題して、『なつやすみアートワークショップ 清見のおてらでこども会』。その模様について紹介します。

◆アートワークショップの内容


清見組は年に1度程度、若手の寺族が中心となって、組単位での子ども会を行なっています。今回は、地域の子どもたちに文化的な体験をしてもらいたいという願いのもと、清見組了因寺を会場に、清見町在住で美術講師として活動されるトザキケイコさんを迎え、アートワークショップを企画しました。トザキさんは、近年「いのり」をテーマに精力的に制作活動も行なっていらっしゃいます。

小学生を対象に、学年別に取り組みやすいプログラムを、午前と午後に分けて設定しました。

午前は『にじみ絵』です。三原色の水彩絵の具を使い、トレーの中の水に浸した画用紙に色をにじませながら自由に色作りを楽しみます。低学年でも感覚的に取り組みやすいところが魅力です。筆の置き方や、水や絵の具の量、トレーの動かし方でどんどん変化していく絵に、参加者皆から歓声があがりました。

自分ではコントロール出来ない色の混ざり合いを楽しみます。
日差しを利用して作品を乾かしました。

午後は、板の上に円状に刺したピンにシルク糸をかけてつくっていく『糸かけマンダラ』を行いました。ひたすらにピンの数を数えながら糸をかけていく作業をとおして、心を「いま、ここ、わたし」に集中させ、それによって現状をありのままに受け入れて認める心の器をつくっていくことがねらいです。高学年向けに企画しましたが、ピンの数や糸の太さを調整し、大人の助けも借りながら、低学年でも作品を完成させることが出来ました。「全員の作品に優劣はなく、それぞれの作品がそれぞれに素晴らしい」という先生の最後の言葉がとても印象的でした。

選ぶ糸は自然とその時々の心の状態があらわれるそう。

◆参加者の募集にひと工夫


今回の子ども会で苦戦したのは、参加者の募集です。チラシを作成し、組内のお寺をとおして各地域の家に配ってもらいましたが、普段お寺と関わりのあるのは高齢のご家庭が多いため、参加対象となる若い世代の家庭に行き届かないという問題が起きました。そこで、普段付き合いのあるママ友ネットワーク(LINEグループなど)を活用することで参加者を募り、結果的に、普段お寺と全く関わりのない家庭の子どもたちにも参加してもらうことが出来ました。

午前・午後のいずれも、仏教とも繋がりの深い内容のワークショップということもあり、作品作りをとおして、子どもたちに仏教にふれる体験をしてもらえたのではないかと思います。

◆子ども会を終えて


以下は講師のトザキさんにいただいた感想です。

「今回初めてお寺でワークショップをさせていただきましたが、子どもたちとお勤めをするところから始まり、とても新鮮な気持ちで取り組めました。仏様のお話や、厳かな本堂で仏様に見守られながらの作品制作は、子どもたちにとっても何か感ずるところがあったのではないかと思います。地域に開かれたお寺の必要性を改めて実感させていただきました」。

子どもたちの夏休みの楽しい思い出の一つになっていれば嬉しいです。

各地域に素敵な取り組みをされている講師の方々がいらっしゃることと思います。お寺での子ども会、一緒に盛り上げてもらってはいかがでしょうか。

トザキケイコさんHP https://www.tozakikeiko.com/

(岐阜高山教区通信員 渡邊陽子)